駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

めちゃくちゃ疲れた日

2007年11月15日 | 駄日記
11月15日(木)
仕事が休みで、実家の片付けに行った。
市の区画整理のため、今月末には病気の母親は近くのアパートに引越しをして、来月には実家を取り壊すことになっている。
そこで、実家の家具・電気製品・寝具・衣類・食器類など、ありとあらゆる押入れや棚や物入れの中を片付けて、大半は捨てることになった。
本来なら、まだ使える電化製品や、まだきれいな布団や毛布など、捨てるのがもったいない物ばかりだけれど、売れる物というほどでもなく、しまっておく場所がなくなる以上は「使う物」か「捨てる物」か二者択一するしかなかったのである。
「欲しい人が貰う」という手もあるが、手伝ってもらった親戚のおばさんと、自分を含めた子供たちだけでは、殆んど捨てるしか道はなかった。
特に、自分が子供の頃に使った覚えのあるコップだとか、死んだ父親が使っていた弁当箱だとか古いトランジスタラジオだとかを捨てるというときには、それらをビニール袋に入れるのを正視できない気分になってしまった。
これで、自分達きょうだいの子供の頃の思い出や、親父が生きていた頃の形見の品物が、この世から全部なくなってしまうのだ。
家さえ存続できたら、たとえ住む人が死んでも物は残るのだが、今、自分達の手で、それらの古くて埃と手垢まみれではあるけれど思い出のぎっしり詰まった、今は役立たずの品々を捨てるという行為は辛いものがある。
なぜこれらの思い出の品を100%失わなければならないのか、と思うと分かってはいるものの悔しさだけがこみ上げてくるのである。

さて、更に辛いことだけれど、昔自分の住んでいた部屋には衣類やら楽器や書籍という荷物が山ほど残っているので引き取らなければならない。
だが今自分が住んでいる賃貸マンションは狭くて置き場所がない。
現在建築中の家の完成はまだまだ先の話で、なんともタイミングの悪さに気持ちは地団太を踏むばかりだ。
実は、実家の取り壊し予定は、本来は来年の春先の予定だったのだが予定が突然早まった。そして、自分の家の完成も、計画が少し遅れて春先になったのである。
予定というのは狂うものだけど、ちょっとしたタイミングの狂いで物を置く場所がないというのは途方に暮れる。
これが上手く回っていたら、親父の形見だとか、まだ新しい毛布などは自分が引き取ることも可能であった。
ま、自分には運がなかったということだ。

さて、これらのものを市の資源化センターへ「家庭内のゴミ」ということで何度か運んだ。
この時点で、自分の筋肉はイッパイイッパイだったが、更に、自分の部屋の大量のカセットテープやら書籍やら衣類の一部を今の住まいに運んで、空間の殆んどない寝室に無理やり模様替えして隙間を作って、何とか置くことにした。
この時点で実はもう体は悲鳴をあげていたが、まだ実家には楽器が山ほど置いてある。
オレはドラムやパーカッションをバカみたいに集めたことを今更ながらつくづく後悔した。
これらの楽器はかなり嵩張るので、これ以上マンションに運ぶことは無理である。
そこで、困った挙句POWDERスタジオの楽器置き場に運んで、あと何ヶ月か置かせてもらうことにした。既に自分と前任ドラマーのマルちゃんのドラムで場所は埋め尽くされているけれど。
来年の4月には自分の楽器は全て片付けする予定だ。
メンバーの皆さん、今更ながら迷惑かけますが許してください。ゴメンネ。

実際、搬入時には皆さんに迷惑を掛けた。
バンド練習があったのだけど、実家で荷物を積み込んでいて練習時間に遅れてしまったし、練習は筋肉が疲れきっていて、スティックを持つ手が震えるぐらいだった。
しかも練習が終わってから、3階のスタジオ倉庫へコンガやら重たい楽器を運び込む時間、早く帰りたいメンバーを待たせてしまって大変申し訳なかった。

実家さえ存続できたら誰にもこんな迷惑は掛けないんだけれど、そんな愚痴は言っても意味がない。
本当に悔しくて残念だったし、体力の限界を知った疲労困憊の一日だった。

実は疲れ過ぎて熟睡できなかった。
こんな経験は何十年ぶりか。参った。
コメント
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