駄楽器駄日記(ドラム、パーカッション)

ロッキンローラーの打楽器日記

あれから30年

2015年08月12日 | オールドミュージック
8月12日(火)
毎年この時期は広島・長崎の原爆の日や終戦記念日をはじめ、いろいろな記念の日となっております。
今日は日航ジャンボ機の墜落事故から30年目の日でもあります。
乗客520人が一瞬にして亡くなったという当時の強烈な衝撃が今でも記憶にあり、墜落現場からのTV中継を見つめていたことを覚えています。
焼け野原みたいな悲惨な現場から生存者が見つかったというニュースに、大惨事の中にも一筋の希望を感じたことも忘れられない。
しかし、犠牲者の中に我が国の国民的歌手の坂本九が含まれていたという衝撃も、また大きかった。
あのキュートな笑顔で、しかもものすごい声量で歌っていたことを覚えています。
東京オリンピックを機に普及した白黒TVで何度も観たし、歌声は真空管のAMラジオで何度も聴いていました。

「上を向いて歩こう=SUKIYAKI」で、全米№1のヒットを果たしたというのは誰も知っていることですが、正直言ってこの快挙は今後も恐らくニッポン人のオリジナル曲では不可能じゃないかと思われます。(何の根拠もないですが。。。)
この時期は、1963年6月で、ほぼビートルズの台頭と重なります。
英国のザ・ビートルズ、そして日本の坂本九が、米国で人気を二分するわけです。
思えばものすごい事だったわけですね。
あの「エド・サリバン・ショー」からも出演依頼が来ていたんですが、スケジュールが合わず出演は果たせなかったといいます。

今の邦楽は、こういう「和」のテイストのある歌はなかなかヒットしない。
作られてはいるんでしょうが、世に出にくいんですよね。
だから世間で流れるのは洋楽っぽい曲ばかりになりがち。
洋楽の真似はその時はカッコいいんですけど。。。
本当はこういうジャンルでこそ、外国に切り込むことができると思うんですが。
オレたち世代には、ついていけないようなコンピュータミュージックで溢れていて、理解できずに「もうオールドミュージックしか聴かないもん」みたいに開き直ってしまっているのが現状だったりして。。。

日航機事故から30年。
スキヤキ&ザ・ビートルズから50数年。
終戦70年。
時間はものすごいスピードで突っ走っています。
もう、時代に乗り遅れないように、なんて思いません。
そんな年じゃない。
ただ、忘れちゃいけない過去は正しく語り、過去の名曲は歌い継いでいかなきゃ。
これからの時代に期待を込めて間違って進まないように見据えたいですよね。
コメント (2)
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