町のギャラリーで『加島祥造回顧展』をしていた。
はじめに (詩集『求めない』から)
誤解しないで欲しい。
「もとめない」と言ったって
どうしても人間は「求める存在」なんだ。
それはよく承知のうえでの
「求めない」なんだ。
(中略)
じつは
それだけのことなんです。
ぼくが「求めない」というのは、
求めないですむことは求めないってことなんだ。
すると
体のなかにある命が動き出す。
それは喜びにつながっている。
(中略)
あらゆる生物は求めている。
命全体で求めている。
一茎の草でもね。でも、
花を咲かせたあとは静かに
次の変化を待つ。
そんな草花を少しは見習いたいと、
そう思うのです。
『求めない』(詩の一部から・・・)
求めない―――
すると
心が静かになる
求めない―――
すると
楽な呼吸になるよ
求めない―――
すると
体ばかりか心も
ゆったりしてくる
求めない―――
すると
心が広くなる
求めない―――
すると
心が澄んでくる
昨年の10月21日にアップした『求めない』の第2弾です。
加島さんのたくさんの作品を見ることができて
なんだか、心にも春が来ました。