泣いたり笑ったり・・・・（少しずつ２）

今朝は寒かったせいか、
また、母が起きてこない。

部屋に行ってみると、
ベッドに潜り込んで顔だけだし、
「頭が痛い・・・・」という。
驚いて、額に手を当てるが
熱はなさそう・・・・・

「朝飯は？」と聞くと
「いらない、何も食べたくない・・・」と言う。

こういうことは前にもあったので
しばらく放っておく。

主人を送り出し、自分も朝食を食べ
片付けも終わって、
もう一度、母の部屋を尋ねる。

いつもなら、
「そいじゃあ、起きるか・・・」
というところなのに、
今朝はまた、
「なにもいらんで・・・・」と言う。

一応、朝食の用意をし、
お昼のお弁当も、テーブルにセッティングし、
「お薬だけは飲んでねえ！！」と
自分も出勤する。

心配だったので、いつもより少し早めに帰宅すると・・・

テーブルの上は綺麗に片付けられ
お弁当も完食！！

母の部屋に行くと
コタツに入って新聞を読んでいる。

「どう？大丈夫？」
「なにが？」
「今朝、頭が痛いって言ってたじゃん。」
「そう？そんなことを言ったのかい？」
「うん、言った。
　ご飯、食べれたんだね。」
「そうだねえ。
　お腹がすいてないで、食べたんだね、きっと。」

まあ、いいわ。
元気なら・・・・・

泣いたり笑ったり・・・・（少しずつ・・・）

「入浴時、服を脱ぎましたら、
　今日は肌着を着て来られておりませんでした。」

デイでお世話になる職員さんからの連絡帳に
こんなことが書いてありました。

慌てて母の部屋に行き
母を上から下まで点検しましたら・・・・・・

持たせた肌着を着ていたので、それはいいのですが・・・・・
その上に、セーターを２枚、着ておりました。
一枚は、普通のセーター、
一枚は夏物の（タンスのしまったはずの）セーターでした。

そして、デイに持っていくカバンの中に
さらに一枚、厚手のセーターが入っておりました。

肌着をつけず、セーターを３枚着ていった、
ということになります。
一体いつ、こんなふうに着替えていったのでしょう？？

最近は自分で着替えられるようになった、
と、喜んだのも束の間・・・・
やっぱり、ちゃんと見てあげないといけない、
ということなのでしょうね。

デイに行くようになってから、
最近は歩行器を使わずに歩いています。
体は元気になっていきますが、
頭の方は少しずつ・・・・・
やはり、認知症は認知症なのですねえ。