『晴れた日には・・・』

日々の雑感を綴ります。

大外れの面会日

2021年10月15日 | 介護

前回、母に面会に行ったのは、7月の下旬でした。

あれから、またこの地域ではコロナ感染が急増して

面会制限がありましたが、

10月はじめに解禁の通知が来たので、

姉と二人で、さっそく面会に行ってきました。

 

けれど、今日は「大外れ」の日でした。

母の機嫌がすこぶる良くないのです。

 

寝ていたところを起こされたせいかもしれません。

自宅で介護していたころは、

こんなことはしょっちゅうでした。

今日と同じように、

「出ていけ!」だとか「うるさい!」だとか

もっと汚い言葉でも悪態をつかれた当時を思い出して、

私は、とてもいやな気分になってしまいました。

 

が、姉は、こういう母を見るのは初めてだったようです。

たまに、母に会いに来るときは、

いつも母が機嫌が良いときだったので無理もないのですが、

それが、認知症という病気の症状の一つ、

ということが理解できていないようで、

一生懸命母に話しかけるのです。

「なに言ってるのよ。ばあちゃん。せっかく娘が会いに来てやったのに。」

「何しにきた!?」と怒って言う母に、

「なあに、寝ぼけてんの? さあ、ちょっと起きてみるか?」

「うるさいわ!、出てけ!」

「そんなふうに言わんていいじゃん、来たばっかだに。もうちょっと居たっていいら?

などと、なだめようとするのです。

でも、それって、

こういう状態の認知症患者には、火に油を注ぐ様なものなのです。

家で介護していた時、

特に朝方が多かったのですが、

こういう時は、本人の言う通り、

私は、母を一人にして部屋を出てきました。

 

来てまだわずか、5分か10分くらいでしたが、

小声で話をするだけで

「なに、こそこそ話してる!」と怒るので、

私は姉に目で合図して、

もう退散することにしました。

 

「認知症になると、みんながみんなあんなふうじゃあないんでしょう?」

と姉が言いましたが、

「いえいえ、多かれ少なかれ、気分の不穏は必ず認知症にはありますから。

 その時の対応次第でそれがもっと不穏になっちゃうのよ。」

近くのカフェで休憩しながら、

家で母を介護していたころの大変だった話をしました。

考えてみると、

そういう「大変な介護」についてを姉は聞こうともしなかったし、

私も話をしませんでした。

 

でも、こういう母の姿をきっかけに

介護をしていたころのことだけでなく、

それにかかった費用のことや、

今の施設の入居費用のことなども気にしてくれ

初めてそんな話ができました。

 

次回は、何事もなければ(地域からコロナ感染者が出ていなければ)

来月に、という話をして別れました。

次回は、もしかしたら午後の面会のほうがいいかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

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