菩提寺、萬年山金鳳寺は
1480年に創立された歴史のある古いお寺です。
本堂は、三度の火災に会い
現在の本堂は、1813年ころの建設と見られています。
もちろん、屋根はかやぶきで趣のある本堂でした。
何度か屋根の葺き替えも行ったのでしょうが
昨今は、茅の不足から、傷んだところを直す、ということで
なんとか持たせてきました。
が、
いよいよ、それも難しくなり、
また、傷みに任せておくこともできないので
皆さんで相談の結果、
銅板での葺き替え、と言うことになりました。
そこで、役員の皆さんが
工事途中の状況を、檀信徒の皆さんに公開しようと
「屋根修理工事見学会」を実施してくれました。
工事は今、足場を組み古い茅を全部外し終えて、
古い梁と新しい梁を組み合わせて
重い銅板を載せる状態になっています。
小さなお子さんから、高齢の檀家さんまで
大勢の見学者が訪れていました。
工事の足場から眺める景色も、また格別でした。
逆光で分かりにくいのですが、下の写真に写っているのは庫裏で、
およそ40年前のこの庫裏の建設には、父もかかわっておりました。
今、父が健在なら、この屋根の葺き替えどう感じたでしょうか?
この古い梁と
その垂木の上に乗る茅負に記されていたという墨書(文化10年十月吉日・・・・)には
きっと興味を示しただろうなあ・・・、と
思わずにはいられません。
完成は、来年の春とか。
事故やけががなく、
無事に工事が終わるよう願わずにはおられません。
そうそう、この見学のあと、
銅板に願い事を書いて、それを屋根に葺いてもらう、という
おまけの催しもありました。
家内安全の祈願をして、置いてきました。
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