川沿いの細い道を自転車で通る時、年上の女性がすごく横によけてくれたのが申し訳なくて、急いで押してすり抜けた。
急がなくていいのよー、と言ってくれたので、すみませーんと笑顔を返した。
ずっと雨続きだったから川の水も多め。
お散歩のおじさんおばさんがパンを投げて可愛がっていたカモのこどもたちは、海に流されてしまっただろうか。
羽音がして小さな鳴き声がしたから橋の下をのぞき込むと、例の子育て上手なお母さんとほぼ同じくらいの大きさになったこどもたちがいた。
確か9羽だったから全員いるかな、減ったとしても一羽だけ、まずまずでしょう。
おじさんおばさんがまたパンを投げる。
早く大きくなりなさい。