Praha

日々、楽しんで...

ツバキ文具店

2019-07-23 | 



小川 糸 著

鎌倉で代書屋を家業とする雨宮家。
その十一代目の店主 雨宮鳩子。
幼い頃養子として雨宮家にもらわれてきたという。
厳しい先代の躾に思春期の頃家を出て海外で暮し、先代が亡くなったのをきっかけに鎌倉に戻って来ました。

夏の八幡様の大祓えから始まり、左義長へと季節は進んで行きます。
ご近所さんとの年齢差を感じさせない微笑ましい関係、周りを取り巻く人達の温かさとは別に先代との
わだかまりはいつまでも拭えずにいました。
ところが、イタリアからの青年の預かった手紙を読む事で先代の心の中が見え、素直な気持ちになります。

季節はいつしか春。
自分にもいつの間にか春が訪れていました。

鳩子の手紙は、書くペンや紙へのこだわりもあります。
それが書く内容とマッチしていて先代の教えの深さを感じました。
鎌倉の四季を思い浮かべながら読み進めることができました。

「七草爪」という言葉初めて聞きました。
6日の晩から七草を水に浸け、翌朝その水に指先を浸けて爪を切ると一年風邪を引かないで過ごせるそうです。




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