歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

千年続く企業とは

2015-02-04 09:06:39 | 日記
みなさんは1400年の歴史を持つ、世界最古の老舗企業をご存じですか?
578年の古代に創業された「金剛組」です。
神社仏閣、城郭などの施工、修理を手掛けている大阪市の建設会社です。
この会社を見習えば、みなさんの会社も1400年継続すること間違いなしなのです!

金剛組が長い歴史を生き延びてきた要因は、
「寺社建設という超ニッチなマーケットに特化したこと」
にほかならないと関口は分析しているのです。
大きな儲けにはならないけど、数十年周期で発生する改修注文に対応できる技術があるのです。

その金剛組にも、経営の危機が何度かあったのだ。

明治になり、廃仏毀釈運動が起こると、金剛組の最大の顧客である寺院は、寺領を失った。
追い打ちをかけるように昭和恐慌のため、急激な経営難。
当時、養子で婿入りしてきた37代目の金剛治一は、先の見通しが立たず、先祖の墓前で自決したのだった。
「老舗を守る」という重圧に、耐えきれなかったのだ。

その不運の中、未亡人となった妻よしゑは、方々頭を下げ駆けずり回り、みごと経営を立て直したのであった。
「決して金剛組を潰さない」という執念が実ったのだ。
その後、よしゑは38代目の女棟梁となり、株式会社化した際の初代社長に就任した。

平成に入ると、東京にも進出し、近代工法を導入し、総合建設業へと多角化を進めた。
その頃、マンション等のコンクリート建設が、売り上げの7、8割を占めるようになった。
それが原因で、大手ゼネコンとの過当競争に巻き込まれたのであった。
さらにバブル崩壊、急激に資金繰りが悪化、平成17年に倒産の危機を迎えたのだ。
幸いにも、同じ大阪の企業である高松建設の資金援助により再建を果たしたのであった。

それ以来、「これからは、総合建設業のように手を広げず、寺社建築以外の仕事はしない」
という原点に立ち返ったのだった。

これは中小企業の経営戦略である「ランチェスター戦略」に基づくものなのです。
中小企業は、大手企業の領域を侵してはいけないのです。
その領域を犯した途端、大手に潰されるか価格競争で敗れてしまうのです。
中小企業は、大手が手を出さない分野に特化すべきなのです。

みなさんの会社では、大手企業にはない「強み」がありますか?
特定の分野で、狭く深く特化している技術・商品・ブランド等のことです。
その「強み」があれば、%%name%%さんの会社も老舗企業となりうるのです。
みなさんのご意見、お待ちしてますね!




~企業法務手続~
社会保険労務士・行政書士 関 口 英 樹
〒221-0001
神奈川県横浜市神奈川区西寺尾3-3-20
電話&F 045-401-0842
携 帯 080-1174-9553
E-mail hide@hide2008.com
http://www.hide2008.com/
★就業規則・労働社会保険手続き
★特別加入(社長・一人親方の労災)
★社員のための外部通報・相談窓口機関
 (社長の社員の架け橋機関)
★会社、NPO、一般社団法人等の設立
★建設業許可、経審、入札参加資格申請
会社運営を強力にサポートする
<中小企業の法務担当>

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする