歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

コスト削減策の件

2016-02-16 09:08:26 | 日記
氏素性も定かではない草履取りから、関白へと登りつめた豊臣秀吉(写真)。
その秀吉を、織田信長が炭薪奉行に任命した。前任の炭薪奉行のコスト削減が不十分であり、効果が上がってないためだ。
当時の織田家にとって、冬場の炭薪の経費は馬鹿にならなかったのだ。

まず秀吉は、現状を知るため、炭が消費されている現場を視察し、前任者のやり方と炭の使用料を調査した。

前任者は、節約を徹底することで、目的を果たそうとした。
そのため、家臣たちは見回りがあった時だけ火を小さくしたり、消すなどの隠匿工作に走り、いたちごっこが続いていた。
厳しい節約指示が、マイナスに働いていたのだ。

冬場に炭薪の消費量が増える根本的な理由は、現場に答えがあったのだ。
当時の戦は雪のない春から秋にかけて行われており、冬場は家臣、兵士たちの休養にあてられていた。
家臣たちは登城しても火鉢に炭薪をくべ、お茶を飲んで無駄話をし、1日過ごしている状況だった。
要するに、冬場はすることがなく、暇だったのだ。

秀吉は、これが冬場の薪炭の消費量アップの原因と考えた。
薪炭の経費削減のため、冬季の過ごし方の改善を信長に提案した。
この提案を受け入れた信長は、武士たちの平日の日課を決め、決行させた。
武具の手入れ、武術訓練、禅、土木工事、城内の清掃などである。
そうして、家臣たちが室内にいる暇を与えなかった。

その結果、炭薪の消費量は3分の1に軽減されたのだ。

これは皆さんの会社のコスト削減も同じだと思うのです。
5パーセント削減するのは大変ですが、30パーセント削減するほうが、容易なことがあるのです。
それは根本的な発想そのものが変わるからなのです。

皆さんの会社で実施されているコスト削減法を、関口にご連絡下さい。








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~中小企業の法務担当~
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