歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

会社の派閥の解消法について

2015-11-04 07:06:07 | 日記
皆さんこんにちは!

皆さんの会社には、派閥はありますか?
幼くして大名となった蜂須賀忠英が、人間の扱いが上手な祖父蜂須賀家政(写真・徳島城跡)の力を借りて、みごと組織内の派閥を解消したのです。

蜂須賀家政の息子蜂須賀至鎮(よししげ)は、若くして亡くなったため、まだ幼い至鎮の息子忠英があとを継いだ。
やむを得ず家政は、隠居所を出て忠英の後見係をすることになった。

しかし13歳の少年大名であり、家臣たちはどうしても家政を頼りにする。
今でいえば、未熟な世襲社長より、経験豊富な老会長のほうが、頼りになるということだ。

このことは、忠英にとっては面白くなく、次第に不満と不快がつのりだした。
人間巧者である家政は、これを敏感に察し、「お前も政務に慣れたと思う。わしは隠居に戻る」
と言って、元の隠居生活に戻ってしまった。

こうなると城内は2つに割れる。
忠英に寄り添って、おせじで忠英のご機嫌をとるおべっか派と、家政の政務を守ろうとするご隠居派だ。
それが人事に反映され、ご隠居派は次第に窓際に追いやられた。

やがて、ご隠居派が密会を開き、忠英の批判非難を話しているとの密告が
忠英に寄せられた。
忠英は激怒した。「全員切腹だ」

こうして城内には不穏な空気が流れはじめ、士気が低下しだした。
そのような城内の空気を敏感に察した隠居家政は、忠英を呼んだ。

忠英は、しぶしぶやってきた。
隠居所では、家政が庭でスズメにエサをやっている。
「さあ、一緒にスズメにエサをやろう」
忠英は従い、2人で一緒にエサを与えたが、祖父はそれ以上、何も語らなかった。
無言でスズメにエサをやる家政の姿から、忠英は教訓を学んだのだ。

「スズメはエサをくれる人間には無心で慕いよって来る。
しかし、ただエサをやっていても駄目で、愛情がなければならない。
つまり、害を与えないという信頼感がなければ、スズメは寄ってこない」

「おじい様、私が間違っておりました。処罰は取りやめます。」
「ぜひそうしなさい。お前には、名君の素質があるぞ。」
忠英は照れ臭そうに笑った。

やがて城内は透明化し、家臣たちも忠英に従うようになった。


家臣との信頼を構築することで、派閥を1つにまとめたのです。
皆さんの会社は、派閥など、無縁と存じます。
それは、キーパーソンである皆さんの「あり方」が部下にいきわたっているからです。。
皆さんの管理職としての「あり方」を、ぜひ教えて下さい。


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