歴史に学ぶ人事・経営論

横浜の社会保険労務士・行政書士関口英樹です。

幹部の団結力について

2016-07-20 09:06:29 | 日記
突然ですが、皆さんの会社の経営幹部は、一枚岩でしょうか?

九州は薩摩の名門、島津家。
16代当主である義久は、弟の歳久とともに九州のほぼ全域を制覇したのだ。
その島津家に、九州を支配下におこうとした豊臣秀吉が、
大軍を送り込み、攻め込んできた。

さすがの島津家も、秀吉の経済力をバックにした秀吉の大軍にはかなわず、軍資金が底をつき始める。
義久は、ジリ貧になる前に和睦に持ち込もうと考えた。
頭を丸めた上で、秀吉に謁見し、自身の娘を秀吉の人質に出したのだ。
秀吉は和睦の条件として、九州のほとんどの地を、没収する和睦案を提示した。

これに反発したのが、弟の歳久だ。
「百姓あがりの秀吉ごときに屈するなど、鎌倉以来の我が家の武門の名折れ」
と考え、島津家当主である兄の和睦に反発し、徹底抗戦を主張した。
そして、兄の停戦命令を無視し、必死にゲリラ戦を続けた。
つまり、幹部同士、一枚岩ではなく、方針がバラバラだったのだ。
それどころか、一幹部である義久が、トップの命令に背き、戦いを続けていたのだ。

義久は、巧みに攻撃を仕掛け、秀吉の乗ったカゴに、6本の矢を射かけた。
秀吉は、難を逃れたのだが、関白となった秀吉に対し、ここまで徹底し抗戦した者は、おそらく義久だけであろう。

島津家あなどれないと悟った秀吉は、より有利な和睦条件を提示した。
その結果、薩摩家は、薩摩・大隅・日向の三国の安堵という
より有利な和睦条件を、引き出すことができたのだ。

要するに、島津家は、経営幹部である兄弟の方針が一致せず、
バラバラな方向を向いていたのだ。
そのことが原因で、秀吉との一件は、有利に解決したのだ。

このことは、会社組織も同じと考えるのは関口だけでしょうか?
経営幹部は一枚岩であるべきか否か、皆さんのご意見お待ちしております。

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