故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

料理はエンディングストーリー

2019-10-27 10:23:25 | よもやま話

絵のタイトルは、「またね、お元気で」
こうして、多くの友人たちと出会い別れて来た。
一期一会の連続である。


今日のタイトルは、「料理はエンディングストーリー」です。
食材を見て、食べたいものを想像する。

妻が畑に出かけた。
朝の料理は自分がやることになった。
冷蔵庫の中身のチェックから始まる。
はやと瓜が大量にあった。
他の野菜も多い。
ゴーヤ、かぼちゃ、玉ねぎ、人参と青菜(広島菜ほどに大きくなった小松菜)があった。
スープとチャーハンを作ることにした。

はやと瓜を半分に切り種の部分を外す。
スープはコンソメ味にした。
玉ねぎを外した野菜全部を入れる。酒と塩を足して味を整える。味見は三回。
ゴーヤの苦みを緩和したいと、酒と生姜を入れる。

かぼちゃと小松菜を外した野菜を炒め始める。
玉ねぎに色がついたころ、辛子味噌を酒で溶きながら、蒸しあげる。
小松菜の茎と葉を順に入れさらに炒める。
電子レンジで温めたご飯を入れ、混ぜ合わせる。
混ざったころ、卵を入れる。卵に火が通ると火を止める。卵をふんわりと仕上げるつもりである。
味身は二回。塩を足し醤油をひと回しする。

料理をするとき、材料は何があって、何を作るかとイメージする。
最終的な味付けをどうするか決める。きっと、こんな味になるだろう。
二人で食べる量はこのくらい。いつ頃食べると予想し、火を入れる。
朝は、温かい料理が食べたい。
出来上がると、畑まで妻を呼びに行く。
忙しいらしいので、チャーハンが出来上がったフライパンに蓋をし、スープを弱火で保温する。
その間に、洗濯である。

カフェのおまかせ料理は、メニュー作りから始める。
来る人の人数や持って来られる酒を予想する。
ビール、日本酒、焼酎と色々である。
飲まない人の割合を予想する。
酒の付け出し(サラダなど)から、お腹を膨らませるものを早めに出す。
嗜好を変えてメイン料理に進む。
お腹が落ち着いたころの酒の追加の付け出しを出す。
食べられるかなと、少し濃い味のもの(ピザとか)を出す。
仕上げは、コーヒーとデザート(パンもある)を出す。
料理の減り具合を見はからって、次の皿を出していく。
シンクは狭いので、手が空く数分で洗い物をする。余った食材を冷蔵庫に返す。
手狭にならぬよう、洗い物を拭き元の場所に保管する。

わずか二時間の饗宴である。
料理をしながら、出しながら少しの合間、話をする。

お客さんの満足を思い描いて料理を作る。
プロジェクトでも同じこと。
営業の時から、エンディングストーリーを描いてお客さんに見せる。
仕上がりをチェックして、お客さんが使い始める頃には、次のプロジェクトが始まっている。
こうして生きてきた。仕事は変わっても段取りはいつも一緒のような気がする。

街灯 飲んで笑って 送り出す

2019年10月27日
コメント
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