故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

仕事で精いっぱい

2019-10-25 01:43:41 | プロジェクトエンジニアー

沖縄の真玉橋です。
橋の向こうには、産みの母がいる。
年老いた母を時々訪ね、戻る。
こうだったら、人生が変わったんではないかと誰しも思う。
試練が自分を育ててくれたと、気づくのはいつのことだろう。


今日のタイトルは、「仕事で精いっぱい」です。
故郷、江田島市に海軍兵学校があった。
当時、東大や京大よりも入学するのが難しいと言われた学校である。
稀代の海軍軍人の功績より、彼らが残した書や絵画の素晴らしさに驚いた。
天才が秀才になる。秀才を続け天才になるのか分からない。
天は二物を与えたのである。

そうだろうか。
「プロフェッショナル」という番組をよく見る。
私が好きな職人ワールドである。
仕事で一流と言う方は、多くいる。
この頃、それだけでよいのかと思うようになった。
子供が転機になると、迷い悩み、私に相談を持ち掛ける。
仕事人間で、家ではくそ親父だった。

得意ではない似顔絵を描く。
やったことがない料理を作る。
苦手な接客をやる。
話したくない人とは、距離をおいてきた。
カフェをやるからには、逃げられない事柄です。
カフェの周りの草刈や剪定は、いわば息抜きです。
今日も剪定した枝を置く場所を確保するために、山の下草と無駄に伸びた木を伐採しました。
チェーンソーの刃研ぎをする。篠竹の林に巣くっているスズメバチの巣を落とす。
目的があるからできることです。

仕事だけをやっていたかったという方は多い。
結婚しなければよかったと思われる方も多い。
そうだろうか。
仕事人である前に、人間である。
人として生きていかなければならない。
人として、葛藤からは逃れられないのである。
葛藤こそが、自らの道であり、結果として仕事にも生きる。

総料理長樋口宏江さんが言う
プロフェッショナルとは、
覚悟をもって、その道を進み
挑戦を続ける。
具体的に表現できる人のことである。

地球温暖化で海藻が育たなくなり、アワビが採れなくなった。
ホテルは、他にない高級食材を使った料理を看板メニューにしたい。
世の中の変化(アワビが採れない)は、ホテルの経営に響くのである。
近くで採れるもので、時には地元の人しか知らない、あるいは捨てる食材を使う。
臨機応変さが求められる。
樋口さんの言われる「具体的に表現できる」ことである。

仕事人は、孤高の人であってはならない。
口だけで仕事をする文化人であってもならない。
人として生きられる人が、仕事を残せる。
仕事ができる人は、悩み葛藤をする。

私のように、「仕事で精いっぱい」では、情けない。

鶯も 切羽詰まって ホーホケキョ

2019年10月25日
コメント
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