故郷へ恩返し

故郷を離れて早40年。私は、故郷に何かの恩返しをしたい。

優しいを貯金

2019-12-26 04:30:24 | よもやま話

自画像に凝った時期がありました。
タイトルは。「ありし日」です。
これじゃ、死神だって近寄らない。


今日のテーマは、「優しいを貯金」です。
「街録」という番組を観た。
誰にも、人に話せない心の愁いと彷彿がある。

優しい言葉を掛けられるのは、日々のこと。
日々、心身ともに健康に生きてこそできることです。
貯めてできるものではない。
今では利息もつかないから、気づくことができないほど些細な声掛けです。

しかし、感動は一瞬でおこるもの。
あの言葉が無かったら、今の人生は考えられないほど優しい言葉に出会ってきました。
心酔する大学の先輩の語録を取ってきた。
今は、その語録もどこに行ったのか行方不明です。
「あの言葉」を覚えている人もいるでしょう。
何かの拍子に思い出される言葉です。
だから、忘れてよいのです。
潜在貯金とでも言いましょうか。
苦しい時に、落ち込みそうなときに、どん底を見たように思った時、蘇る言葉です。

私達は、「優しいを貯金」しています。
血となり小便となったものもあるでしょう。
それだけ役立ったのです。
あなたの体を通り抜けた言葉が役に立ったのです。

誰も、我のためと苦い薬を飲んできたわけじゃない。
人が話すべてでもない。
ほんのキーワードに触れただけです。
それでも、引き金のように涙が溢れてきた。
言葉の主の生きざまがそうさせるのです。

子供は、親の本当の姿を知らぬものです。
子供の時は気づかなかった。
人の親になり、年を重ねるごとに浸みてくる。
やっと、親の真剣さに気づくのです。

私は、多くの優しい言葉に救われた。
ほわっと、今でも温かくしてくれる。
また、生きてみようかと勇気をくれる。
「優しいを貯金」は出来ぬものです。
するっと手からこぼれ落ちます。

貯金なんてやめて、ばらまきなはれ。
優しいをばらまくのです。
歳をとるごとに、表情がなくなる私達です。
口角をあげて、目じりを下げて優しく微笑みましょう。
それから、言葉を発するのです。
ああーでも、うーでもよい。
感じるのは、あなたの周りの人です。
あなたが、心地よくなってどうする。
でも、そうなるかもね。
いや、周りがあなたに優しくしてくれますよ。きっと。

「優しいを貯金」でした。

利息なし 儲けなしとて 笑わんか

2019年12月26日
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする