
絵のタイトルは、「僕一人で渡れるよ」です。
私たちはお前たちを育てた。
子供とて他人です。
あとは、お前たちが好きなようにやりなさい。
詐欺のメールは夜中に届きます。
外国人の勤務時間の時差がそうさせるのでしょう。
今日のタイトルは、「年寄りの借金」です。
子供が結婚するというので、今年は横浜を5回往復しました。
私たち(夫婦+嫁いだ子供)が残した残置物の片づけをしました。
家の傷んだ箇所を修繕しました。
難しい個所は、業者に依頼しました。
裏山の放置された木々を伐りました。
庭の木々も切り、倉庫(排水管の上にあった)を空にし移動しました。
私が残した家と支払いを継承するか子供に確認しました。
息子の嫁さんがOKを下し、一件落着しました。
嫁に出た娘は、兄ちゃんが要らないなら私が引き継ぐと言いました。
マンションを購入するより、ずっと安くて広くて住みやすいからでしょう。
死んでから渡すより、今が使い時と老後資金を充てました。
残した家の中がすっからかんになりました。
そして、私たちもすっからかんになりました。
冷凍庫に溜め込んだ食材と畑で出来た野菜で生きています。
生活費が黒字になるまで続けます。
若い時は、入るものをあてにして、大いに借金をしました。
入るものが限られる年金生活者は、借金ができないはずです。
何年かでつじつまが合う借金はしてもかまわない。
虎の子に手を付けたら不安です。
そうでしょうか、放置して心配し続けるほうがもっと不安です。
義兄が残した家を片づけ、自分が残した家を片づけました。
今度は、親が残した実家を片づけます。
負の遺産を片づけると、子供が興味を持つかもしれないという淡い期待です。
押し付けることはできない、残されたものの選択です。
できるときにやる。
出来なくなると、子供たちが借金まみれになるやもしれません。
病院代、施設費、葬式代、家の片づけと出費が続きます。
子供たちは、どうするんでしょう。
面倒を見ない代わりに、できるならと相続放棄をすることでしょう。
借金の先取りをしています。
誰かが負の遺産を相続する覚悟をしてくれるなら、売れるものにしてやりたい。
だから、もう少しすっからかん活動を続けます。
原野に帰ったんだから、畑分の徴収はいかがなものかと市役所に掛け合います。
耕作放棄地が原野でなければ、払うのも納得だし、誰かの興味にもつながる。
病院にはたまには来いと、医師に言われます。
毎日のように、年相応という考えがこびりついたように浮沈します。
確かに健康も現金も残りわずかです。
だけども、精神的には金持ちになるばかりです。
きっと、死ぬまで強くなり続けることでしょう。
病気になったら、施設に入ったら、死んだらと未経験の興味は尽きません。
年寄りの借金は、先払いです。
そのうち、財布のありかも忘れて、あんたが盗ったというのです。
そうならぬうちの冷や水(借金)です。
2023年12月20日