
*2014年3月25日撮影
オオイヌノフグリやハコベが咲いている地面に、いちだんと小さい花を発見。
ほんの3mmほどの白い花が4~5cmの細い茎の上に固まって咲いています。
そして茎の根元には、みごとなロゼット。冬を越すための根生葉(こんせいよう、根から直接放射状に広がる葉)の状態です。
これはタネツケバナのロゼットで、小さな茎を立ち上げたところでもう花を咲かせているのです。

*2014年3月24日撮影
花は十字形の4弁花でちゃんとタネツケバナです。
本来タネツケバナは、種籾を水につけて苗代の準備をするころに咲くところから「種漬け花」なので、まだ少し早いのです。
こんな小さいうちに咲き始めるのは、何をあせっているのでしょう。

*2012年4月13日撮影
花の盛りのタネツケバナを探して、一昨年撮った写真です。
このぐらいになると背の高さも30cmほどになって、根生葉はもう残っていません。
田や畦をおおいつくすように咲き広がることもあります。
あと一月もたたないうちに、小さなロゼットから立ち上がった茎がちゃんと育って新しい葉を付け、本来の花をしっかり咲かせるのだと思います。