*2018年11月13日撮影
秋は深まっているのですが、なぜか気温は高めです。暖かい秋です。
なので、日当たりの良いところでは、春の野の花が咲いています。
オオイヌノフグリやハコベやホトケノザやヒメオドリコソウといった花々です。
全国的にサクラが開花しているというニュースも報道されています。
今日は午前中は天気が良かったのですが、ニガナが咲いているのに出会いました。
ニガナというのは春の花で、5月か6月ごろに咲きます。
時には10月ごろに咲くこともありますが、11月に咲いているのは珍しいと思います。
*2018年11月13日撮影
かなり色あせたベニシジミが季節外れのニガナに止まっていました。
ベニシジミももう今年はほとんど終わりだと思います。
まだ生きながらえている個体も、ほどなく命を終えます。
*2018年11月13日撮影
ニガナの花。
花びらのように見えるのは、舌状花と言ってひとつづつが独立した花になっています。
キク科の特徴です。
その舌状花が5個付いているのが、ニガナです。
ときには6個あるいは7個のこともありますが、基本は5個です。
*2018年11月13日撮影
舌状花が8個から10個と多いニガナは、ハナニガナと呼ばれています。
別種なのですが、ニガナにごく近い仲間だと言っていいと思います。
じつはこのハナニガナの方がよく見かける花で、ニガナはどちらかといえば珍しいほうだと思っています。
ときには両種が混在して群生していることもあります。
そんなこともあって、ニガナそのものが珍しいのと、11月になって咲いているのが珍しいのとで、今日はニガナでした。