さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

オモダカ

2014-07-23 22:09:03 | 草花

*2014年7月23日撮影

 オモダカという草花。
 じつは水田の雑草です。米農家にとっては駆除に悩まされるにっくき敵です。
 大きな矢印形の葉が特徴で、花は葉とは別の独立した茎に白い花を次々に咲かせます。
 なかなか清楚な感じの花です。





*2014年7月23日撮影

 この写真の花は咲き始めのようです。葉も小さめです。
 花の中心が緑色をしているのは雌花だからです。上の写真の花は中心が黄色いので雄花です(雄しべが黄色い)。
 雌雄別株ではなくて同じ茎に雄花も雌花も咲くのですが、たまたまこの写真には雌花だけが写っているというわけです。





*2014年7月23日撮影

 花のアップをもう一度。
 上の方にはつぼみがあってこれから咲くのだと思います。
 咲いている花は黄色い雄しべを持っているので雄花です。
 咲いている花の下の方には実が出来ているようです。つまりこれは元は雌花だったわけです。

 正月料理に使うクワイというのはこのオモダカが原種で、塊茎が大きくなるように品種改良した作物です。
 

リスアカネ

2014-07-22 22:54:47 | 昆虫

*2014年7月22日撮影

 今日もいい天気で暑くなりました。梅雨明けも間近のようです。

 さて、赤とんぼの姿を見るようになりました。
 一番多いのがアキアカネで、もちろんまだ真っ赤に成熟してはいません。
 この時期に赤い姿をしている赤とんぼはリスアカネです。今年も、最初に紹介する赤とんぼはリスアカネになりました。
 赤いリスアカネはたいてい雄で雌はあまり赤くならないようです。





*2014年7月22日撮影

 すこし幻想的な雰囲気の写真ができました。
 リスアカネの美しい姿が伝わればいいなと思っています。

オオハンゴンソウ

2014-07-21 22:18:58 | 草花

*2014年7月21日撮影

 今日も晴れました。夏空が広がり気温も上がりましたが、なんとなく風が冷たい感じがします。
 まだ梅雨なのですね。

 さて会津の鶴ヶ城の南側を流れる湯川の中に、ヨシに囲まれながらオオハンゴンソウが咲いています。
 昨年までは見なかったような気がするのですが。
 ヒマワリを小さくしたような花で、中心部が盛り上がっているのが特徴です。





*2014年7月21日撮影

 大きな草で背の高さは1m以上あり、花は5~7cmとされています。
 黄色いはなやかな花で、もとは園芸植物として明治時代に渡来したそうです。原産地は北米。
 このオオハンゴンソウが北国を中心に各地に繁殖し、湿原などの在来の植物を駆逐しはじめたことが問題視されています。
 今は特定外来生物に指定されて、栽培や輸入、保管、運搬などが禁止されています。





*2014年7月21日撮影

 裏磐梯の五色沼周辺では、毎年オオハンゴンソウの駆除作業がボランティアもまじえて実施されています。
 人力で根ごと引き抜く作業をしていると報道されていますが、それでも毎年また生えてくるようです。
 
 湯川の場合は時折徹底的に刈り取りが行われるので、年により植物の姿もかなり変化します。
 湯川のオオハンゴンソウはこれから他を圧して増えていくのか、そうでもないのか、注目していきたいと思います。

ツユクサ

2014-07-20 23:15:35 | 草花

*2014年7月20日撮影

 しばらくぶりに青空がのぞきました。梅雨ももうすぐ明けそうですが、それにしても雨の日が続きます。

 ひと月ほど前から咲いている、ツユクサです。
 たくさんの花が群生しているとじつに見事なのですが、今年はなかなかそういう集団に出会えません。
 アップで花のひとつをごらんください。
 花びらは3枚あって、上の二枚は印象的な青色なのですが下の一枚は白くて目立ちません。分かるでしょうか。





*2014年7月20日撮影

 群生とまではいきませんが、少しまとまって咲いているツユクサです。
 ツユクサは「露草」と書き、朝咲いて昼には閉じてしまう様子が朝露のようだというので、露草になったとされています。
 他にも命名の由来はいろいろな説があるそうですが、私は朝露説が好きです。





*2014年7月12日撮影

 少し前に撮影したツユクサのアップです。
 花弁の青い色は手や衣服などに付着しやすいのですが、時間が経つと褪色してしまうという特徴があります。
 そのため染め物の下絵を描くための絵の具として利用されたといいます。
 鮮やかな青なのにすぐに色あせてしまう色素、朝咲いて昼には閉じてしまう花、はかないものを体現しているようなツユクサです。
 それでも人を魅了するのは、花の青の美しさゆえだと思います。
 

 

ホシミスジ

2014-07-17 22:37:15 | 昆虫

*2014年7月17日撮影

 地味な蝶の写真ですみません。
 ホシミスジという蝶です。
 ミスジチョウ類の蝶は、茶色い地に白い線が三本入った蝶を言います。様々な蝶が含まれていて、ホシミスジもそのひとつです。
 白線が一本のイチモンジチョウとか、白線が二本のフタスジチョウとか、ミスジ以外の似たような蝶もいます。
 これらに共通の特徴は、たいてい翅を広げてとまるということです。





*2014年6月21日撮影

 さてこうして翅の裏側を見ると、表側(背中側)と違って、なかなか手の込んだ美しい模様になっています。
 後翅の前の方に黒い点々があることが、ホシミスジのホシという名の由来です。
 触角の先が光っていて、まるで灯が灯っているようです。





*2014年6月23日撮影

 逆光で裏側から表の模様が透けて見えるという状況のホシミスジです。
 ふだん表側から見ている蝶とはだいぶ違った風情です。
 地味だと思う蝶もときには思いがけない美しい姿を見せてくれます。