さんぽで出会う花鳥風月

ひでじいの四季の写真

キンケハラナガツチバチ

2014-07-16 22:02:57 | 昆虫

*2014年7月16日撮影

 アシナガバチは誰でも知っているハチですが、けっこう色々なアシナガバチがいます。
 さらに見た目がアシナガバチに似ている、ドロバチ(泥蜂)とかツチバチ(土蜂)とかがいて、それぞれ色々なハチがいます。
 
 今日出会ったこの写真の蜂はキンケハラナガツチバチという、ツチバチの仲間です。
 ツチバチというのは土の中の虫の幼虫に卵を産むハチで、雌は産卵のために土を掘り進めます。
 ハラナガは腹部が長いことをさし、キンケは金色の毛で覆われていることを示します。
 長い名前ですが「金毛腹長土蜂」と漢字で書けば意味は伝わると思います。
 
 キンケハラナガツチバチは、コガネムシの幼虫に卵を産み、孵化した幼虫はコガネムシの幼虫を食べて育ちます。
 コガネムシの天敵とされている理由です。

 写真のハチが取り付いている花は何という花でしょうか。





*2014年6月20日撮影

 こちらは先月撮影したキンケハラナガツチバチです。
 花はオオキンケイギクです。外来種として問題視されていますが、野原にも庭にもたくさん見かけます。

 今回の二枚の写真はどちらも雌のようです。
 雌は産卵のため地面にもぐるため翅を傷めたり毛が抜けてしまったり、傷ついた体をしていることが多いそうですが、そんなふうには見えません。
 産卵はもう少し先なのかも知れません。

ネジバナ

2014-07-15 21:56:05 | 草花

*2014年7月15日撮影

 ネジバナという変わった花ですが、私は大好きです。
 ちょっとした高原の見晴らしのいい野原に咲いているようなイメージを持っていたのですが、実際はどこにでもある雑草です。
 鶴ヶ城公園の芝生の中に咲いているのを見て、嬉しくて笑ってしまいました。





*2014年7月14日撮影

 ネジバナという名前は花の姿を見ればすぐ納得してもらえると思います。
 茎のまわりにねじれて花が付くからです。
 どうしてこんなふうにぐるぐると螺旋状に花が付くのか、それは分かりません。
 ねじれの方向は決まっているわけではなく、上から見て右巻きの花と左巻きの花があります。
 この写真の左側の二本のネジバナを見て下さい。巻いている方向が違うことが分かるでしょうか。





*2014年7月14日撮影

 これは雑草の中に埋もれるように咲いていたネジバナです。
 白い花はヒメジョオンですが、生育が良くなくてごく背の低い花です。
 そのほか様々な草に囲まれながら、一本だけ花を咲かせています。
 ネジバナがんばれ、と密かに声援を送ります。

 

ホコリタケ

2014-07-14 21:15:33 | 

*2014年7月12日撮影

 台風が過ぎた翌日、先週の土曜日は天気もよくて、うきうきと出かけたのですが、すごい暑さでそうそうに引き上げてくるはめになりました。
 
 そのときに野原で見かけたマシュマロのようなもの。
 草が短く刈られていたために余計目についたのですが、こういうものが地面にころがっているように見えるのは、面白い眺めです。
 これはホコリタケという茸で、ちゃんと柄があって地面にしっかり生えています。





*2014年7月12日撮影

 こんなふうにたくさん固まっていたりします。
 まだ若いので白いのですが、やがて成熟すると茶色っぽくなって、中央に穴が空き胞子を吐き出します。
 この吐き出される胞子が埃のようだというのでホコリタケというようです。
 胞子を吐き出す茸は各種あってホコリタケという名はその総称のように使われてきたのですが、現在はこの茸をさす名前になりました。

 胞子を吐き出す茸と言えば、私は手塚治虫が描いたヒョウタンツギを真っ先に思い出すのですが、皆さんはご存知でしょうか。

ガクアジサイ

2014-07-09 22:16:52 | 樹木

*2014年7月8日撮影

 昨夜降り始めた雨は今日も降り続き、時には激しく降りました。
 予報によれば明日もまた雨だそうです。梅雨なのだから雨もまたよしですが降り過ぎは困りもの。

 今日はまたアジサイです。ガクアジサイの花をごらん下さい。
 初めの写真は赤っぽい紫色の花です。
 土壌の酸性度のせいで色が変わるのか、そういう品種なのかは分かりません。
 中心部の本来の花の濃い青と、まわりの赤い萼との対比が美しいと思います。





*2014年7月8日撮影

 一般的に一番多いのではないかと思う青いガクアジサイです。
 中心部の花は濃い青になりますが、まだ咲き始めの頃は薄い黄色をしています。
 まわりの萼は水色か少し紫がかっています。
 なかなか微妙な色合いで、私の好きな色です。





*2014年7月5日撮影

 これも青いガクアジサイ。いい色です。

 ガクアジサイは日本固有の在来種で、アジサイの園芸品種すべての元になりました。
 見ていただいているガクアジサイが在来種のガクアジサイとはいいきれません。
 園芸種も含めてガクアジサイ類の総称としてガクアジサイとよばせてもらっています。





*2014年6月28日撮影

 これは白いガクアジサイ。
 ちょっと雰囲気が違います。ヤマアジサイかなとも思いましたが違うようです。
 それでこれもガクアジサイとよばせてもらいます。
 この花はその後、中心部の花も周りの萼もピンク色に変色してから、散りはじめました。

 アジサイ類もそろそろ終りのようです。真夏になる前の一時期を楽しませてもらいました。
 

コフキトンボ

2014-07-08 23:01:58 | 昆虫

*2014年7月8日撮影

 数日雨が続きましたが今日の午後は晴れました。
 そして今は雨。明日にかけて強い雨が降るという予報です。

 会津の鶴ヶ城のお堀にはトンボがたくさんいます。
 なかでもよく目立つコフキトンボを今日は撮影してきました。
 コフキトンボというのは妙な名前ですが、成熟すると全身に粉が吹いた状態になるからです。
 この写真でも粉を吹いた状態はよくわかると思います。
 ちょっと見にはシオカラトンボに似ていますが、少し小さくてよく集団でいるところが違います。





*2014年7月8日撮影

 こちらは咲き始めのヤブカンゾウの花にとまるコフキトンボ。
 背中を見せていますが通称しっぽ(腹部)の先端は黒く、残りは白っぽく粉を吹いています。
 シオカラトンボとの一番の違いはじつは目の色で、コフキトンボは茶色で黒っぽく見えることもありますが、シオカラトンボは深い水色でとても美しい色をしています。シオカラトンボを見かけたらぜひ目の色をしっかり見て下さい。





*2014年6月23日撮影

 上の二枚の写真は雄だと思われますが、先月撮影のこの写真は2匹とも雌のように思います。
 腹部の下側が黄色がかっているので雌だと思うのですが、けっこう粉を吹いています。
 この粉を吹くという現象はどんなことなのかよく分かりませんが、トンボにはよくあることのようです。
 粉は何で出来ているのでしょうか。

 シオカラトンボの雌はムギワラトンボで全身が黄色っぽい色をしていますが、コフキトンボの雌は雄とあまり違わない色をしています。