

その5 おいらが気に入った今回の旅ベスト3
第1位 旭岳ロープウェイ
山楽会所属のおいらとしては、当然。山の景色、雰囲気最高。捻挫を堪えて、トレッキングした甲斐もあった。反対側の黒岳ロープウェイにも行きたかった。
第2位 ナイタイテラス
知床峠とどちらか迷ったが、知床では熊に出会えなかったのでここに決定。
北海道の雄大さが眼前にさし迫る場所である。行くまでの車からの景観も素晴らしい。
第3位 日勝峠
車で走った、というより「車で登山」した、という初めての感覚。標高1022mまでの登坂車線登山道をバーデンは登りきった。
「熊・鹿 飛び出し注意」の看板も印象的だった。鹿だけでなく熊が飛び出してくるなんて…。
あらまぁ、風呂帰りの先輩オヤジは、
「舞鶴まであと5時間か…。」
と呟いたあと、再び爆睡。
その6 旅の相方先輩オヤジについて
4年前にも今回のような北海道旅をご一緒した。
従姉妹の旦那で、おいらより5、6歳年上。運転は全ておいらに任せているが、助手席で、安全確認は怠らない。居眠りすることがないのが素晴らしい。
口癖は、「好位置キープ!」と「すごいわぁ…。」である。彼にとって「好位置」とは、車中泊時はトイレに近いところ、観光地では、入り口に近いところ等、とにかく歩く距離が短い所が彼にとっては、「好位置」となるようだ。
「すごいわぁ…。」は、ちょとしたことでもすごく感動したことでもこの言葉を発する。この5文字で全ての感動を表す。
運転中は、面白い話題を提供し、ときどきユーモアのある罪のない虚言をはく。クラシックカーや外車の知識は豊富である。家では、車庫にベンツが置いてある。ときたま乗るらしい。
夜は飲むとすぐに横になりたがる。
「8時までは、横にさせんよ!」
と、普段家では7時過ぎに横になるおいらも意地悪を言う。
朝早く、4時前後にコーヒーを入れたり、朝食を作って食べたりしてガサゴトと音を立てるおいらに文句は一切言わない。
観光地や宿泊地などの検索をお願いしても、
「スティーブ・ジョブズのようなことは、俺はできん!」
と宣う。
おしゃれで、また洗濯物は、1枚ずつ丁寧に折りたたむこまめなところも持ち合わせている。
こんな相方だ。
下船まで1時間をきったところで、先輩オヤジ覚醒。下船の準備をはじめよらす。
小樽から舞鶴までの距離は「1061km」。
フェリーは、予定時刻5分前に舞鶴入港。
21:30、今夜の宿泊場所「道の駅とれとれセンター」にとうちゃこ。
今日はここまで…。
ここから、今回の旅のまとめのようなものに入る。
その1 出会って会話をした人々
1、舞鶴港一匹狼ハーレーおじさん
車体はピカピカでこだわりのカスタマイズ、一人で北海道ツーリングを楽しむ旅なれたライダー
2、舞鶴港広島福山の虚弱体質おじさん
エアコンが体に悪影響、避暑のため釧路に一軒家を借りて10月まで滞在
3、RVパーク横の家庭菜園のおじいさん
可愛がって育てている十数種の野菜について詳しく丁寧に解説
4、地球岬でイルカ観察の女子大生
双眼鏡と位置を測定する機器を備え、日本の生物学のために研究中
5、ウポポイのチセのお姉さん
モンベルの良さが良く分かっており、また鮭の燻製についても蘊蓄を語る
6、先輩オヤジの知り合い4人グループ
「花畑牧場」で、奇跡的に再会。燃料計が0に近づきヒヤヒヤしながら帯広にとうちゃこ、これから富田ファームを目指す
7、日高の道の駅駐車中の大型トラックのドライバー
コンテナとドッキングさせる技術と運転のうまさを褒めると、ニコニコ顔で解説
8、千歳空港土産ショップのおじさん
韃靼蕎麦の体への好影響を、テレビショッピング的に熱く語る
9、船首スモーキングルームのセカンドライフ中の紳士
福岡在住で佐賀の仲間と北海道10日間のバイクツーリングの帰り。北海道は、何度も訪問。冬は、北海道のスキー場でバイトしながら休日に無料で滑るスキー愛好者。
フェリーの中で、Wi-Fiが繋がらないことにご立腹。
その2 どこでも中国人
船中はもちろん、おいら達が行った観光地には必ず中国語が聞こえてきた。インバウンドが回復してきたことを感じる。他にもときどき、いろいろな言語が聞こえてきた。
その3 北海道の道路
1、凸凹、穴あき、段差のガタガタパッチワーク道
先輩オヤジの仮説によると、除雪車の影響(あんまり信用してないけど…)でも、何故か頷ける。
2、長い直線道路
何もない原野にまず初めに道路を作ったのだから直線になるのは当たり前。
3、道幅が広い
これは今回の旅で十勝地方を走っていて気づいた。超大型農機も走らせるためである。多分…。
その4 移動距離について
この旅では、1日に300km程度、多いときには、400km程走った。北海道では、100km、200kmは「目と鼻の先」の距離感、北海道ナンバーの車をペースメーカーとして走れば、どんどん距離を稼げる。野生動物との衝突にはドキドキしながら走ったのであるが…。
つづく
昨夜は23:30乗船後、軽くサッポロとキリンを500mlずつ退治?して就寝。千歳空港ショッピングモールトレッキング疲れのためか、爆睡。
起床は、6:47となった。心配していた波も穏やかだったようで、揺れは感じなかった。
朝のいつものルーティン。船首のスモーキングルームへ行って、煙を燻らせるながら「あまちゃん」と「らんまん」豪華2本立ての朝ドラ視聴。
船室に帰ると、先輩オヤジもお目覚め。朝食を摂りに2人でレストランへ。
残っていた旅行券で「和風プレート」をいただく。
その後、朝風呂。小雨降る日本海を眺めながら湯船に浸かる。
船室に帰り、昨日買った「60歳のトリセツ」を読む。いつのまにか爆睡。
10:30頃、意識を取り戻す。隣の先輩オヤジはいまだに爆睡中。
コーヒーを飲みに船尾のカフェへ。ネスカフェブランドのホットコーヒーを水平線を眺めながらいただく。
船尾のデッキに出てみると、天気は回復し青空がのぞいている。
その足で、スモーキングルームに入る。
11:45、昼食の案内。フェリーは佐渡島の遥か沖合いを航行中らしい。
先輩オヤジは爆睡中!
起こさずに、一人ランチ。本日のメニューは、カツカレー。
12:15、舞鶴入港まであと9時間。
船室に帰ると、先輩オヤジはカップヌードルでの食事中だった。
本でも読もうと横になる。しかし、直ぐに睡魔が襲う。寝てばかりでスイマせん。
何故こんなに眠れるのか?
仮説を立ててみた。
1、適度な空調
2、船のエンジンの心地よい振動
3、ゆりかごのような適度な揺れ
この3つの要素が重なり、脳は胎児状態に陥っていると考える。
よって、よく眠れるのである。
如何だろうか?
15:00、フェリーは石川県沖を航行中。
昼風呂にでも入るか。遥か彼方の能登半島を眺めながら入浴。
舞鶴まで、あと6時間。
船室に戻ると、先輩オヤジも意識を回復。
「風呂入ってくる。今、アイス食ったけど風呂の後にしとけばよかった…。」
と後悔しながら出かけていった。
航海中だけに後悔かい!
つづく