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般若心経の解説3、"色不異空"

2016-04-08 18:36:22 | 般若心経
🍀般若心経の解説🍀3


🌸🌸「色不異空(しきふいくう)」🌸🌸


「色不異空」は、
「色(しき)🌸は空(くう)☁️に異(こと)ならず」と読み下します。

色🌸は空☁️と同じだ、という意味🍀です。

後に
「色即是空(しきそくぜくう)」という四文字🌸が出てきますが、

意味はまったく同じだと考えてよいでしょう。😄

さて、

「色」ですが、

一般には、
「いろ」と読まれますので、

「いろごと」とか、

とかく艶っぽい💏意味🍀にとられがちですが、

あくまでも、

そのもとの意味は
「いろかたちあるもの🗻」です。

あらゆる物事、
つまり目👀で見られるもの、
手✋で触れられるものを指します。

家🏠だとか、自動車🚙とか、
お金💰や宝石💍、

わたしたちの身体も「色🌸」に含まれます。

俳聖・芭蕉は、奥羽地方を旅したおり、

"夏草や 兵どもが 夢の跡"

という句を残しました。🎵

平泉一帯は、かつて藤原氏三代🎵にわたって、栄華👑を誇っていました。

麗しい堂宇(どうう)がたちならび、
立派な館🏯が軒をきそい、

道ゆく人々のにぎわい💗があったはずです。

しかし、芭蕉が訪れたときには、

ただ夏草🌱が生いしげっているだけでした。

私はインドや仏教と関わっていますので、
しばしばインドの仏跡地を訪ねます。

ルンビニーとか、祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)、王舎城(おうしゃじょう)にたたずみますと、

かつては大伽藍🏰や、仏塔・町並みがあったはずなのに、

今は、その礎石しか残っていません。

王舎城(ラージギル)は、かつて強大を誇ったマガダ国の首都🚩でしたが、

今は、背の低い木々が一面に広がっているのみです。

霊鷲山(りょうじゅせん)から見下ろす光景は、

まさに「夏草や 兵どもが 夢の跡」をほうふつさせました。

あらゆるものは、

たとえ100年、200年と続いたとしても、

千年、万年も経てば、

また消え失せてしまいます。☁️☁️

「色は空に異ならず」、

つまり「色不異空」をひとまず、

私たちは、このように理解することにしましょう。😄🎵


(「あなただけの般若心経」より)

岩に咲く花

2016-04-08 17:52:27 | お話
🌸🌸岩に咲く花🌸🌸


オーストラリアのエアーズロックは高さ348メートル、周囲9.4キロの巨大な一枚岩でできており、

朝に夕に色合いを変える神秘的な経過面白く広く知られている。

10年以上も前になる。

このエアーズロックに登った。

その折受けた鮮烈な印象が、今も胸の奥に焼き付いている。

岩につけられた道をたどって登る途中だった。

ふと見ると、傍に小さな花が1輪、咲いていたのである。

美しかった。

なんという花なのかは知らない。

種が鳥に運ばれたものか、風に乗ってきたものか、

わずか1、2ミリの岩の割れ目から細い茎を懸命に飛ば伸ばし、

小さな花弁を精一杯広げていた。

あたりは乾燥地帯で空気は乾ききっている。

かんかん照りの日差しが容赦なく降り注ぐ。

そして岩の地肌。

植物の生育にこれ以上の悪環境はあるまい。

たとえ小さくとも細かくとも、

そこに花が咲いていること自体が奇跡的である。

もっといい環境で、肥沃な土壌どに根を下ろし、湿り気をたっぷり吸収して育ちたかった…

この花はそんなふうに思ったことがあるだろうか、と考えた。

だが、花は答えてくれない。

環境がよかろうが悪かろうが、

与えられた条件を最大限に活かし、

ただただ懸命に茎を伸ばし、精一杯に花弁を咲かせて、

自分に与えられた命をひたすら謳歌していた。

与えられた環境の中でひたすら生きるものは美しい。

私は命の本質に触れた気がして、こみ上げる感動にしばしわれを忘れた。


(「致知」2005.8月号より)