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しばしば戦うは亡びる道

2016-04-19 15:33:13 | お話
🌸🌸しばしば戦うは亡びる道🌸🌸


貞観9年、北方の突厥(とっけつ)から帰国したものが、
突厥の状況について、次のように報告📃した。

「突厥は大雪⛄️に見舞われ、人は食うに食なく、羊🐏や馬🐎もばたばたと倒れています。

中国の同胞で、かの地にある者は山賊となって諸方を荒らし回り、情勢は極めて険悪であります」

これを聞いて、太宗が側近の者に語った。

「昔の君主☀️の治世を見るに、

賢良の士🌸を任用して仁義🍀に則った政治を行った国はよく治まり、

小人を任用して、でたらめの政治を行った国は滅びている。😵

そちたちも知っているように、

突厥で羽振りをきかせた重臣に、ろくな者はいなかったし、

突厥王の頡利(けつり)自身、人民の窮状に思いをいたさず、自分勝手✊な振る舞いに及んだ。🌀

君臣そろってかくのごとき有様では、突厥が滅んだのも当然であった」

魏徴🌸が進み出て語った。

「昔、魏(ぎ)の文侯(ぶんこう)が宰相(さいしょう)の李克(りこく)に、

『諸侯の中で、まっ先に滅びる😵のはどこであろうか』

と尋ねたところ、李克は

『それは、呉でしょう』

と答えました。

そこで、文侯がその理由を問いましたら、

李克は

『呉はしばしば戦って🔫、

しばしば勝利🌸を収めているからです。

しばしば勝てば、王は得意満面💕となり、

しばしば戦えば、民力✊は底をつきます。😵

まっ先に滅びるのは、呉に決まっています』

と答えたということです。

突厥の頡利も、隋末の中国の混乱に乗じ、大挙して中国🇨🇳に侵攻し、

その後も、しきりに蠢動(しゅんどう)を続けました。🍀

かように、しばしば兵を動かしては、
やがて滅亡の道をたどったのも当然です」

太宗は魏徴の言に大きく肯いた。🎵🎵


(「貞観政要」より)

般若心経の解説11、"不生不滅"

2016-04-19 14:01:54 | 般若心経
🍀般若心経の解説🍀11


🌸🌸不生不滅(ふしょうふめつ)🌸🌸

「諸法空想(しょほうくうそう)」つまり「この世における全ての存在は、実体がない、
すなわち変化し流動する☁️☁️ものである」

ということを、前に学びました。🎵

それを踏まえて、これからは

「不生不滅・不垢不浄・不増不減」

の6種類の否定⚡️が登場します。

学者は6種の否定を「六不(ろつぷ)」とも呼びます。💕

まず、「不生不滅(ふしょうふめつ)」の4文字🍀ですが、

これが、なかなか難しい。😳

これがわかれば
「般若心経💕」の真髄(心)、
あるいは、仏教とは何かを、

ある程度つかむ✊ことができるほど

重要🌸な文句🍀であるということができます。

さて、空☁️の哲学をうちたてたインドの学匠に
龍樹菩薩(りゅうじゅぼさつ)という人がいます。☀️

彼のインド名は、
ナーガールジュナといい、
紀元後150年から250年頃に活躍した仏教学者🌸とされます。

彼は、有名な「中論(ちゅうろん)」という書物📖をあらわしています。

そのなかに説かれている
「不生不滅」の解釈を、

まず、紹介することから、この4文字の理解🌸に入ることにしましょう。


「中論」の冒頭には、

「不滅不生なる縁起🌸」という言葉🍀がかかげられています。

龍樹は、

空 (実体がないこと)とは、
縁起(関係性)であると考えました。

例えば、私には3人の子供がいます。

子供たちからは「お父さん🍀」と呼ばれます。

その関係は「父🍀と子🌟」です。

しかし、わたしの父親からは「息子よ🌟」と私は呼ばれます。

その関係は、わたしを先にしますと「子🌟と父🍀」の関係になります。

したがいまして、

わたしは常に「父」ではありません。😄

ゆえに、「父」という実体性🌸をわたしは常に持っているわけではありません。🎵

子供たち🌟との関係性🌸においてのみ「父」と、わたしは呼ばれるだけなのです。

「生と滅(死)」についても同様☀️です。

人は、生まれ、そして長く生きたとしても、必ずや死😇を迎えます。

逆に、死ぬということは生まれて、そして生きてきたからです。😄

生と死(滅)とは、互いに相関関係💓にあります。

故に、

「生を離れた滅はなく、滅を離れた生はない」

という解釈が成立します。🎵

そのところを、「般若心経」は
「不生不滅」と説いたのです。😄☀️


(「あなただけの般若心経」より)