🍀般若心経の解説🍀14
🌸🌸「是故空中無色(ぜこくうちゅうむしき)」🌸🌸
「是(こ)の故(ゆえ)に、空の中には色も無く」
(読み下し文、以下同じ)。
これに相当するサンスクリット原文の和訳は次の通りです。🌟
それゆえに、シャーリープトラよ、
実体がないという立場においては、物質的現象もなく…
サンスクリット分には、
「シャーリプトラ(舎利子)よ」
が加えられています。🎵
玄奘三蔵が訳された、私たちの漢訳「般若心経📜」には、この語が見えません。
このようなとき、学者は「シャーリプトラよ」は後代に加えられたもの(付加)と考えます。
まぁ、この語があってもなくても、この場合意味する🎵ところはそう違いありませんので、😄
私たちは、それほど気にとめないことにしましょう。☀️☁️
さて、ここでは「空中無色」がキーワード🔑です。
とくに「空中」の二文字に注目👀しましょう。
これに相当しますサンスクリット原語の和訳は、
「実体がないという立場においては」
です。
「般若心経」には、二つの立場が想定されていることに、お気づきでしょう。
この二つの立場を、仏教🌸の専門用語📕では、
「二諦(にたい)」といいます。🎵
この二諦説は、はなはだ難解😵な理論ですが、
以下の「般若心経🌸」を理解するうえに、大変重要ですので、
これをおさえておくことが肝要🍀です。
(1)勝義諦(しょうぎたい)
第一義諦(だいいちぎたい)ともいいます。😄
空☁️の究極の立場であり、
言葉🍀や理解📖を超えたところをいいます。💕
ですから、
世俗の日常的☀️なことがらに対して否定的な立場をとり、
その表現には「不」や「無」をよく用います。😄🎵
(2)世俗諦(せぞくたい)
言説諦(ごんぜつたい)ともいいます。😄
わたしたちの日常☀️の現象一般を言葉🍀や説明をもって表現する立場をいいます。😄
ゆえに、
世俗のことがらに対して肯定的💓です。😄🎵
六文字中の「空中無色」は、
あきらかに、(1)の勝義諦をふまえた四文字です。🍀
そして、その意図するところは、
空☁️の究極の立場☀️、
すなわち、高い立場🗻に立てば、
物理的現象🌸(色)には、とらわれなくなるのである、😄
といえましょう。😄🎵
(「あなただけの般若心経」より)