現在、「保険の入り方・買い方」を解説する本の漫画を描いているので、
少し保険について考えました。
保険は僕は大嫌いで、ほとんど入ってないんだけど、
でもやっぱ入ってないと不安は不安ですね。
僕が保険に入ってない言い訳として、
「江戸時代に生きていた町人たちは
保険なんて入ってないのに元気に生きていたじゃないか!」
というのがあったんですけど、
よく考えてみたら、
あの当時って、ご近所とのお付き合いも濃厚だったし、
大家さんだって、店子(たなこ)の面倒を見てくれてたみたいだし、
現代とは全然違ったんですよね。
何か困った事が起こったって、
みんなが助けてくれる。
知らない人でも、親切な人がいたりして助けてくれる、
そんな世の中だったんじゃないかと思います。
当時、「保険」という商品を売ってたとしても、
まったく売れなかったかも知れませんね。
それに対して現代はまさに保険社会。
保険に入ってない人なんて見当たりません。
何かがあった時のために、
損害を受けたら補填(ほてん)してくれるシステムを作っているのです。
そのかわり、人と人とのつながりは希薄になり、
お隣さんが困ってたって誰も助けない世の中に…。
究極の保険って何でしょう?
やっぱり「江戸時代のような社会」なんですかね~?
どんな事が起こっても、まわりがカバーしてくれる社会であれば
保険なんて必要ないんですけどね。
保険会社って、殺伐とした社会が生み出した会社ですよね。
その保険会社が、いまは大儲けしてます。
ま、そういう世の中って事でしょう。
安心したいがために、たくさんの保険に入り、
でもいざ事が起こってみると
・不払い
・契約書をよく読んでなかったために起こる勘違い
などのトラブルが発生したりして…
どんなにあがこうと「完全なる安心」は手に入らない訳ですな。
石器時代から、人類は「安心」を求めてその大きな脳みそを駆使してきた訳ですが、
けっきょくいまだ手に入れられず…。
まだ求めるか?安心を。
それが人類の性なのか…。
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