さいきんの流星光
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昨日、GYAO(ギャオ)という動画サイトで、

テレビでやっている『情熱大陸』を見た。

ある昆虫学者のフィールドワークに密着したものだった。

どこか外国の密林に分け入って、地面を観察する。

彼が注目するのは、おもにアリのようだった。

正確に言うと、アリの巣穴で生活するナントカというアリより小さい虫だった。

その虫は、アリの巣穴に堂々と入り込み、アリのおこぼれにあずかりながら生きている。

彼は、その虫の研究者だった。

その日、夜、彼は、アリの巣の「引っ越し」を見ていた。

アリの行動を観察するうち、そろそろ引っ越しがおこなわれるとアタリをつけ、

その時間に、引っ越しを見にきたのだ。

また、正確に言い直すと、

引っ越しの際に、アリと一緒になって引っ越し先についてくる、ナントカという虫を捕獲するために、じっと息を殺して待っている。

彼は、その虫を見つけた。

彼は、興奮していた。

そして、ストローのような吸い口のついた自作の、小さい虫を捕獲するための道具で、すばやく、そのナントカという虫を捕獲した。

彼は、興奮していた。

ついにやった、というような事を口にした。

彼は、それを遠く日本にまで持って帰り、特殊な液の中で、先端のとがった道具をつかってバラバラに分解して、そのパーツの形などから、新種のものかどうかを記録するのだろう。

僕は、思った。

拉致だ!と。

まさに、拉致して殺すのだ。

ナントカという虫は、自分が生まれ育った森から、

ある日、突然つれ去られ、殺害され、ばらばらにされる。

それをする人間は、興奮して、にこにこしている。


僕は、さいきん、こんな考えに取りつかれることがあります。

なぜか、人間以外の生き物の立場に立って考えてしまうのです。

なぜ人間だけが、特別なのだろう。

いや、特別であるはずがない。


なぜ、人を殺してはいけないのですか?という質問が取り沙汰されたことがあった。

人は、日常的に、いくつもの命を奪って平然としている。

その行為の重大性は、その生き物の大きさによって変わってくる気がする。

小さい生き物は、平気で殺してもいい。

大きいから、重大な命である。

なんとも稚拙で知性のない思い込みである。

人の命は、そのナントカという虫の命と同じなのではないか。

同じように、軽い。

虫けらのように、軽い。

ただ、本人にとっては、それはそれは重いだろう。

人が、

「命とは、かけがえのない尊いものです」

と自分たち人間の命のみを指して言うように。









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