さいきんの流星光
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山崎ナオコーラ「肉体のジェンダーを笑うな」読了。

武蔵野図書館から借りた本です。

ジェンダーの問題をあつかった小説が4篇収録されています。

近未来なのか、仮想の世界なのか、よくわからない不思議な世界観。

作者は、自身のことを男性とも女性とも言っていなくて、

なぜなのかはわからないけれども、何かしら世の中に当たり前にあった

男性とか女性の問題に何か考えや信念を持っているのだろうな、ということはわかった。

小説の登場人物たちは、男性とか女性とかは呼ばれず、

太郎の性別、太郎とは別の性別などと呼ばれている。

かたくなに「男性」「女性」という言葉を使用しないぞ、という意思が感じられた。


そして、男性だと思っていた人物が、女性のような特徴をしめしたり、

女性なのかと思っていた人が、ことば遣いが男性だったり、

混ぜこぜになっている世界観がおもしろかった。



ひょっとしたら、今から30年後くらいになると、

そのような社会がおとづれるのかもしれない。

婚姻にかんしても、

同性による婚姻がふつうに認められているのだろうな。



作者が、「男性」や「女性」という言葉を使っていないのに、

読者である僕が、明言はしていないが、太郎という名前なのだから男性なのではないか、とか

勝手に決めつけてしまっているも、何かをつきつけられている気がした。

ひっかけ問題に出会った感じだ。

ああ、自分は決めつけている。

決めつけなければ、すっきりしない生活に馴染んでいる、と思った。

僕は、登場人物が、男性か女性かがわからないと、

とたんに、もやもやしてしまうタイプの読者である。

しかし、作者は、どっちでもいいじゃないですか、と押し迫ってくる。

僕は、すこし不快を感じなら、がんばって作者の歩く道をたどっていく。

なんとか最後まで、読み終えることができて、よかった。




以上。



※ここまで読んでいただいて、ありがとうございました!

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長文におつきあいくださいまして、
ありがとうございました! <(_ _)>

 

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