チャイロマルバネの採卵を終えました。
掘出しの回数は計7回です。
2回目掘り出しの翌日容器側面と底面に卵が見えました。
順調に産卵していると思っていたところその2日後、卵の位置が変わっており
そこには母虫の通った坑道らしきものがありました。
そのままでは卵が潰されてしまいそうなので少し早めの掘り出しも行いました。
*マットの作り方は記事「難関種マットの作り方」をご参照ください
↓ 10月17日 卵確認
↓ 産座付近には卵がある
↓ 2021年10月20日 14卵(一部マット隠れ)
掘出し毎に産卵床のマットを500ccプリンカップに詰めていくため
産卵セットのマット高は当初より5cm程度低くなりましたが
母虫が元気なうちはある程度抑えて詰めておけば産卵します。
ただ、巻頭にも書いたようにマットの量が少なくなると
せっかく産んだ卵を母虫が潰してしまう可能性もあるため
セットから掘出しまでの日数は短めにしました。
↓ 2021年10月23日 3日で8卵 1日の産卵指数=2.66個
↓ 卵は日々成長 (10月23日)
↓ 霧吹きで水分補給
↓ 10月23日
掘出し毎の産卵結果は以下のようになりました。
セット期間: 卵数:産卵指数/1日
1回目13日 : 27卵:2.07
2回目06日 : 22卵:3.66
3回目04日 : 14卵:3.50
4回目03日 : 08卵:2.66
5回目07日 : 06卵:0.85
6回目05日 : 01卵:0.20
7回目04日 : 00卵:0.00
計 42日 :78卵
上記の通り、母虫はセットから3週間ほどの間に産卵ピークを迎え
5回目(10月30日)の掘り出しでは目に見えて産卵数は減り
6回目(11月4日)の掘り出しが最後の1粒となりました。
また、初めのころに掘り出してpカップで保管中の卵は既に孵化しており
幼虫の腹部はマットの色が透けて見えています。
↓ 生育中の卵 気門が見てとれる(2021年11月2日)
↓ 孵化直後 大アゴ先端付近は既に色付き(2021年11月2日)
↓ 孵化直後で卵殻が残る(2021年11月2日)
↓ 孵化直後 2021年11月4日
↓ 2021年10月25日 初齢幼虫
↓ 孵化後に卵殻を食べる幼虫
↓ 孵化しない卵 クリーム色部が成長しない
↕ 幼虫生存の痕跡 ↕
5回目掘り出し時の母虫の動きは緩慢でその後、マットに潜れなくなっていきました。
種オスは蛹室を脱出し、活動を開始してから37日間生存しました。
母虫は44日間生存しました(管理温度:23度前後厳密でない)。
生涯の産卵数は78卵で、生存期間・産卵数ともに本来の数値であったと考えます。
↓ 10月20日 オスの生存期間は活動開始から37日
↓ 11月4日 母虫は脚部や符節の一部が麻痺
↓ 11月8日 母虫の生存期間は活動開始から44日
↓ 最後の一粒(11月4日掘り出し)
↓ 卵は500ccpカップで保管
今年は採卵・幼虫飼育共に
ブルークツヤクワガタがパイロットとなったマットを使用しています。
現在、ブルークツヤは順調に育っており、すべて終齢幼虫になりました。
チャイロマルバネもまたこれと同じように育ってくれればと思います。
↓ ブルークツヤクワガタ単独飼育群
↓ ブルークツヤクワガタ 終齢幼虫
↓ ブルークツヤクワガタ参照記事
ブルークツヤクワガタ・4-体内バクテリアは本当に必要か? - クワガタ~スズメバチ等の覚書き
「カテゴリー」から入ると飼育過程等に繋がります。先々週、ブルークツヤクワガタの単独飼育を開始しました(以下ブルーク)。前記事では初齢~終齢幼...
ブルークツヤクワガタ・4-体内バクテリアは本当に必要か? - クワガタ~スズメバチ等の覚書き
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