クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

マダラクワガタ・3

2015-09-22 13:10:18 | マダラクワガタ

一昨日、県北部の山でマダラクワガタを採ってきました。



↓ 直径50cm近くあるブナの倒木赤枯れより採集



目的は飼育観察するためです。

これまでは放置飼育しかしていなかったのですが

今年から少し観察をしてみようと思います。

採集場所は、一昨日に行った山の標高1000m付近になります。

これまでに生息確認をしていた場所より

60~100mほど高いところの個体群です。


株の根元にはミヤマクワガタ メスの死骸
画像中央部ミズゴケの中 ↓


↓ この辺りにミヤマも産卵したのかもしれません


↓ 飛び散った赤枯れ片から出てきたマダラクワガタ






↓ とても小さな個体も出てきました(隣は煙草)




私の割り出し方

持ち帰った赤枯れ片内に本当に成虫がいるか確認をします。

幼虫の場合は白いのですぐ判るのですが

成虫となると小さく地味色なため

見つけるのは結構大変です。

そこで私は次のような方法でマダラクワガタを確認しています。

日当たりのよい場所で白い紙などを広げ

その上で破片や砕いた材を細かく崩していきます。

マダラクワガタは、日光と高温を嫌う傾向にあるので

成虫が破片外にいれば動き出すため

すぐに見つけることができます。


↓ あわてて動き出します


↓ 左はメス 右はオス 


動き出したら直ちに容器に入れるなどして

高温から避けてあげます




また、マダラクワガタはほんの小さな材中にも入っていることがあるので

最新の注意で丁寧に慎重に材を崩します。


飛翔

マダラクワガタは、飛翔するイメージがあまりなかったのですが

日光下で体を逆さにすると素早く羽を広げて飛ぼうとしました。

野外でも案外飛ぶのかもしれません。


↓ 逆さ向いたメスは何度も飛翔を試みました


↓ 透明で、観察しやすい円中の2Lブロー容器




↓ 左の容器は同定できなかった不明幼虫の飼育検証



今回持ち帰った赤枯れ片は全て崩したわけではありませんので

全部で何頭いるのか判りませんが

最低でも3頭を確認しました。

マダラクガタは、非常に小さな種なので

どこまで踏み込んだ観察ができるか判りませんが

暫くこれと付き合ってみます。



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