クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

マグソクワガタ2018-幼虫

2018-08-05 23:04:42 | マグソクワガタ

2018年8月5日

春に採取したマグソクワガタの割り出しを行いました。


↓ 6月8日撮影



産卵のセットはプラケース小を用い

底部5cmほどは発酵マットを硬く詰め

その上に白枯れ朽木を置いて砂で埋めました。

そして、メス3・オス3を投入しました。

尚、成虫の餌はなしです(食べない)




↓ 緑線下部発酵マット・上は朽ち木と砂


↓ 5月19日 卵(マット内)


↓ 6月8日 画像中央 初齢幼虫 体長2~5mm


↓ 6月8日 卵と初齢幼虫



5月19日にケース底部側壁で発見した卵は

自然温で(15~27度 室内窓辺日当たり)

6月1日に孵化しましたので

産卵から孵化まで13日かかったことになります。

また、他の観察でも孵化までは2週間前後でした。


↓ 6月8日 雌雄ともに生存する個体あり



セットしてから3か月近く経過した7月中ごろには

ケース側壁や底部に沢山の幼虫が見られ

ざっと数えただけでも40頭。

かなり過密な状態になっていました。


↓ 割り出し開始


↓ マット内










↓ 親メス(死亡)



割り出しでは卵こそ発見できなかったものの

初齢初期から~終齢初期まで

各ステージが見つかりました。

そして、マットと砂の中から回収できた

幼虫の数は231頭で

この時点で親メス1頭当たりの産卵指数は77でした。


マットからの幼虫回収を終え

次は、握りこぶし大の朽ち木二つの割り出しとなったのですが

朽ち木内にいる幼虫は

朽ち木外周やマットに産み付けられた卵が孵化して

自力で穿孔した幼虫であるため

今回は朽ち木は崩さず

そのまま次の容器に埋めることにしました。

恐らく朽ち木の中にもそれなりの数の

幼虫がいるものと思われ

総数は250頭を超えるものと考えます。


↓ マットから朽ち木に穿孔途中の個体もあり


↓ 初~終齢まで各ステージあり





あるHPで

「マグソクワガタは朽ち木を齧って産卵する」

といった内容を見たことがありますが

私のこれまでの観察では

その外部周辺や、マット内の産卵は確認するも

朽ち木を齧った痕跡は発見できず

そういったことは確認できていません。


↓ 砂の中の終齢幼虫


↓ 砂から朽ち木に穿孔途中の終齢幼虫(8月5日)



狭いケースで窮屈に暮らしていた幼虫は

発酵マットを詰めた二つの容器に分け

少しは過密状態が緩和出来たと思います。

割り出し前には100はいると思ってましたが

実際は遥かに多く

ちょっとびっくりの割り出しになりました。

↓ 次の容器に投入



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