南米にはヘラクレスオオカブトやゾウカブトなど
非常に大きなカブトムシが分布しています。
画像奥がヘラクレスオオカブト・手前がネプチューンオオカブト
今日はその中のネプチューンオオカブトを載せてみます。
今年7月中頃に展示会用としてオスを入手しました。
大きさは体長約135mm、まあまあの個体です。
一週間の展示会が終わり
さて このネプチューンどうしたものか?
少し悩みましたが とりあえずは飼育することにしました。
が、どうせ飼うなら♀も一緒にということで
8月上旬にメス到着!
点刻が多い! 上翅中央付近に微毛が二筋
このぺアは同腹で、コロンビアのサンタンデール産です。
一週間ほど別々に飼育して
その後2回交尾、そして産卵セットを組みました。
セットから10日ほど経過した今日
産卵の確認をしたところ
7個の卵を見つけました。
一日の産卵指数は0.7個位でした。
母虫が誤って潰してしまわないように7つの卵は回収し
別の容器で管理します。
そして、母虫の容器にはマットを追加し
底から10cmほど固く詰めて
その上に軽くマットを載せ、再び母虫を入れました。
次の産卵床の出来上がりです。
卵の大きさは米粒より少し大きく楕円にした感じです。
卵は新しいものほど白味が強く、
日にちが経つにつれ、クリーム色がかってくるようです。
このカブトムシのグループは体に微毛が多く
特に♂の胸角や、頭部・お尻の付近は顕著です。
♂ 頭部
♂ 腹部末端
♀ 腹部末端
♂胸角下部のライン状にある微毛は
フェロモンを出しているとの説もありますが
詳しくは判りません。
個人的には体の微毛が果たす役割の一つに
害となる生物の付着防止と
湿度・水分との関係があるのでは? と思っています。
また、♂は気性荒く
少し触るとシューシューと威嚇発音し、独特の臭いも出します。
♂ 正面1
♂ 正面2
甲虫類は、胸部と腹部との接合部が急所で
そこに刺激を与えると画像のように強い力で挟みます。
場合によっては人の指が切れてしまうほど恐ろしい場所です。
試しに500円コインで触れてみると
がっちり挟んだまま離しませんでした。
市場流通量の多いコーカサスオオカブトなどは特に注意が必要です。
それでは ネプチューンの現地生態についてザックリと・・・
ヘラクレスと混生していますが
本種の方が個体数は少ないとされています。
高温を好みません。
標高2000m付近の湿度の高いところに棲息しており
気温は日中でも23度くらい
明け方の気温14.8度の時でもライトに飛来したことがあるそうです。
発生期は雨季の始る4月から7月初めころ。
野生での寿命は不明ですが
飼育では上手に飼うと1年くらい生きます。
参考文献:鈴木知之,2005,クワガタ・カブトムシ飼育大図鑑,世界文化社.
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