クワガタ~スズメバチ等の覚書

   Photo & Text by こよみ

ヒメオオクワガタ・1

2014-09-15 15:31:15 | ヒメオオクワガタ

9月に入り空もそれらしくなってきました。

稲刈りがあちらこちらで始っています。



昨日 大阪の知人と兵庫県北部の山地帯に行ってきました。




高山性のクワガタムシとカミキリムシ探しです。

この山には ノコギリクワガタ・ミヤマクワガタ

コクワガタ・スジクワガタ・アカアシクワガタ

ヒメオオクワガタ・オニクワガタ・マダラクワガタ

ルリクワガタ・ニシコルリクワガタなどが分布しています。

この他にも未確認種である

ツヤハダクワガタという種類がいてもおかしくありません。




天候は、ところどころ雨がぱらついたようですが おおむね晴れ。

ここで必ず1枚撮ります


 

初秋のきもちよい天気です。



 

ヒメオオクワ・アカアシ

高山性クワガタムシ採集の方法は

林道を車でのぼりながら、歩きながら 

バッコウヤナギやカワヤナギ、オオバヤシャブシなどを見て回ります。




ヒメオオクワガタはそういった樹木の比較的細い枝などを齧り

出てくる樹液を餌としている自足するタイプのクワガタムシです。




また、アカアシクワガタも似たような行動をとります。

これらの種は振動に敏感で

少し近づいただけで木から落下する個体もいるので

採取には ちょっとした工夫とコツがあります。





この山では 標高約850mあたりから1000m位のところで

ヒメオオクワガタの姿を見ることができます。

活動期間は、7月頃から10月上旬位までですが

もっとも多く観察できるのはちょうど今頃です。

昨日は5♂1♀を確認

その他にも取り逃がしがいくつかありました。




アカアシクワガタ こちらもいました。

この時期、♂が多く、♀は少ないです。

恐らく産卵のために場所を移動したものと思います。


↓ ヤナギ下で息絶えた♂


アカアシ 昨日は8♂1♀ 取り逃がしもいくつかありました。





マダラクワガタ

世界一小さなクワガタムシで、原始的な種類です。

大きさは5mm前後、小さすぎて見落としがちになります。
 
マダラクワガタは、成虫 幼虫ともに

ブナなどの赤く朽ちた倒木で見られます。




今日は新しい木を発見したので探してみました。

それと思われる幼虫1頭発見! 

後で写真撮り忘れに気づくが時遅し

見つけた幼虫は、細長い形態なのでまず間違いないと思いますが

念のため 大阪の知人が飼育検証することになりました。

これが本当にマダラクワガタであれば

これから数年間はその朽ち内で繁殖を繰り返します。

採取はこの1頭のみで終了。

後は山でひっそりと暮してください。


コルリクワガタ

初春に見られる綺麗な種です。

緑や青系で金属光沢があります。


↓ これは春に写したコルリ



この時期はクマザサなどのある林床の細くてよく朽ちた枝木内等で

幼虫や蛹を見ることが出来ます。

少しだけ探してみたのですが昨日は発見できませんでした。


カミキリムシ



コブヤハズという種類を狙ったのですが

こちらも発見できず。

狙わないときは偶然見つけることがあるのですが・・・

なかなか上手くいきません。



この山に行き始めて23年以上になります。

当時はヒメオオクワガタ鈴なり、アカカシクワガタ鈴なり・・・

そんな日がありました。

採って確認したら必用以外は逃がします。

しかしながら 近年は林道沿いの発生木もその姿を変え

また アスファルト舗装による周辺の乾燥化が進んだせいか

以前のような光景を見ることはほとんどなくなりました。

一部には採集圧を唱える方もいますが その限りではないと思います。


ここでのヒメオオクワガタルッキングでは

林道から急斜面を下らなければ 

今日のような数を目にすることは難しいです。

道を歩くだけではだめなんです。

他の採集者と時々出会うこともありますが

「発見できなかった」と聞くことが多いです。


仮に発見し、持ち帰って飼育しても採卵はた易くない?

それは~休眠明けに産むんです・・・


↓ 最後にお気に入りの場所:ブナの窓



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