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星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

口径25cmドールキルハム望遠鏡(全体組立て)

2024-12-05 02:00:00 | 25cmドールキルハム望遠鏡
 前回のブログ記事 【 口径25cmドールキルハム望遠鏡(主鏡セル取付け時の安全部品) 】からの続きです。

 鏡筒部がほぼ完成し11月24日(日)に車庫で組立てをしました。その際、知人のNさんが組立ての様子を見学したいと来宅。


 2016年4月に購入したAZEQ6赤道儀を組立てし、経緯台モードにします。この赤道儀は8年間使用しないまま車庫で眠っていました。
 なお、掲載した画像は全てNさん提供です。上の画像は床に置いていた重さが5kgのバランスウェイトをよっこらしょと持つ際に激写?されました。


 口径25cm鏡筒を載せています。主鏡セル・接眼部・ファインダーを付けていない鏡筒の重量は約7kgです。鏡筒に付けた取っ手を持って架台のアリミゾに入れます。


 車載ベッド作成時に使ったコンパネ材の端材で作った保管ケースから主鏡セルを取り出します。


 主鏡を含めた重さ6.7kgの主鏡セルを鏡筒に取り付ける際、安全部品2個の隙間に主鏡セルの鍔を差し込むようにして落下を防いでいます。安全部品が功を奏し1人でも安全に取り付けできました。
 主鏡セルの取付け後に接眼部とファインダーを取付けします。


 防寒着を脱ぎ記念撮影してもらいました。
 天頂方向に望遠鏡を向けても椅子に座ったまま楽な姿勢で接眼鏡が覗け、対空正立ファインダーも顔を少し動かすだけで覗けます。左下に写っているのは主鏡セルの保管ケース。
 鏡筒全体の重量は約16kg、AZEQ6赤道儀本体は15.4kg、バランスウェイト5kg×2個、三脚7.5kg、総重量50kgほどです。


 取扱説明書を読みながらコントローラーを使い電動駆動できることも確認。8年前に赤道儀を購入し初めて通電しました。(笑)
 左下に写っているAZEQ6赤道儀格納ケースは赤道儀モードの極軸緯度が40度ぐらいの状態で収納できるようクッション材の型取りがされています。
 私は経緯台モードでしか使用しないため、経緯台のままケースに収められるようクッション材の一部をナイフで削ってしまいました。

 過去の製作メモから鏡面と鏡筒の製作過程を抜粋して書いておきます。
1974.08.25 近所に住む田口さんに口径25cm〜30cmクラスの望遠鏡について相談
1974.09.23 ドールキルハム光学系の望遠鏡に決定
1974.10.22 光洋に注文していたパイレックス材(直径253mm厚さ45mm)が届く
1974.10.23 田口さんにパイレックス材を届け研磨を依頼
1975.01.01 80番砂ずり完了
1975.01.18 ピッチ磨き開始(途中でピッチ盤の腰折れやクラック発生で砂ズリに戻る)
1975.04.16 艶出し完了し最終整形を開始
1975.06.08 主鏡・副鏡・斜鏡が完成し田口さんから受領
1975.07.09 松崎真空皮膜(現在はジオマテック)からアルミメッキされた鏡面を受領
      (鏡筒設計に難儀し3年半が経過)
1979.01.07 三浦さんの協力により北海道大学工学部で斜鏡セルの旋盤加工(3月11日にも旋盤加工)
1979.01.13 鏡筒補強リング用のアルミ鋳物を北海道機械整備から受領(鋳物製作は品田砲金)
1979.02.15 札幌市南区にある機械整備工場の協力により鏡筒補強リングを旋盤加工
1979.03.07 町田鉄工所に鏡筒用1.5mm厚のアルミ板を円筒加工してもらい受領
1979    アルミ溶接講師をしていた80歳台の職人さんに鏡筒のアルゴンガス溶接を依頼
1979    福屋塗装店で鏡筒のメラミン焼き付け塗装
1980    鏡筒部が完成したものの架台の製作に苦悩し製作中断

2011    ミード製フォーク架台に鏡筒を載せることを検討したが途中で断念

2024.11.24 AZEQ6赤道儀を経緯台モードで鏡筒を載せ望遠鏡の組立て完了

 光学系の完成から実に49年もの歳月が経ってしまいましたが、ようやく完成しました。完成した翌日の11月25日(月)に研磨していただいた田口さんに電話し、完成の報告と遅くなったお詫びをお伝えしました。


  2024年11月24日(日)にようやく完成したものの、札幌は冬型の気圧配置が続き天候が思わしくありません。光軸調整や実視テストはアラスカから帰国後にします。

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2 コメント

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Unknown (ELM81)
2024-12-05 08:52:34
急に私の名前が出てきてちょっと嬉しいです。あれから46年もたったんですね。年をとるわけです。私も来年3月で古希です。
返信する
Unknown (ひらい)
2024-12-05 17:58:00
ELM81さん。
長らくお待たせしました。
ようやく陽の目というか星を見られるようになりました。
あの時は本当にお世話になり感謝です。
返信する

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