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★星空日記コリメート風goo★

星や旅などの話題を「ひらい」が札幌から発信。2010年開設。2022年7月にteacupからgooへ引越しました。

すばるを昼間に見る(2回目=2025年1月26日)

2025-02-01 06:00:00 | 天体の記事
 前回のブログ記事 【 すばるを昼間に見る(1回目=2025年1月25日) 】に書いたように、1月25日(土)の夕方には「すばる」を見ている途中で薄雲に覆われてしまいました。
 翌日の1月26日(日)も札幌は晴れたので前日の続きをします。この日の日没時刻は16時39分です。

 1月26日は少し早めに14時過ぎ屋上の口径15cm屈折望遠鏡をスタンバイ。14時30分に金星でピント合わせを行いました。昼間の星を見るには事前のピント合わせが大事です。


 見事な青空です。望遠鏡を東の中空にある「すばる」に向け外気温に慣らします。開閉式屋根で視界が遮られるのを防ぐため架台昇降装置で25cmほど支柱を伸ばしています。14時43分に撮影。


 1月25日(薄黄色)と1月26日(水色)の観察結果を一覧表にしておきました。太陽の高度が低くなるにつれ、徐々に暗い星が見え始めています。
 なお、1月25日の札幌の日没時刻は16時37分、1月26日は16時39分でした。

 昼間の星が見えるかどうかは、①星の高度、②太陽の高度、③太陽からの離角、④使用する望遠鏡の口径と倍率で大きく変わってくるようです。
 また、今回は青空の明るさを抑えるスカイグローフィルターを使用しています。太陽からの離角が90度前後の場合は偏光フィルターを併用すると暗い星が見やすくなるはずですが、48mmサイズの偏光フィルターを持ち合わせていないので未試行です。


 SkySafari という天文アプリで「すばる」=「プレアデス」を示しました。
 神話によるとプレアデスは七人姉妹とのこと。余談ですが現在99歳になる私の母は九人姉妹の長女です。


 日の入り間近になり、ようやくアステローペが見えてきたのでスマホでコリメート撮影。肉眼ではハッキリと見えているにもかかわらず、スマホでの撮影だと淡くしか写らないのが残念。
 ピント合わせに手間取り、撮影は日没3分後になってしまいました。撮影時におけるアステローペIの高度は56.5度、太陽からの離角は113.6度、太陽高度はマイナス0.7度でした。



 今回使用した口径15cm屈折望遠鏡よりも集光力が5.3倍ほど高い口径40cm反射望遠鏡の方が昼間の星を見るのに有利と思われがちですが、大気の揺れや反射望遠鏡自体から発生する気流の乱れの影響を受け安定気味の屈折望遠鏡よりも意外と見難い場合が多い実態があります。

 それでも口径40cm反射でも昼間の星を試したいと思い1月27日(月)に準備していたところ、13時過ぎから曇ってしまいました。


 1月28日(火)にも14時から口径40cm反射100倍を使い、金星でピント合わせ後に「すばる」へ望遠鏡を向けた途端、雲に阻まれました。薄い雲でも昼間の星は急激に見えなくなってしまいます。

 1月29日(水)から1月31日(金)にかけ札幌は大雪に見舞われました。札幌管区気象台のデータによると、1月28日時点の積雪量は22cmで1月31日時点の積雪量は56cmと一気に34cmも増えました。
 3日間の降雪量は累積で43cm。これは札幌管区気象台がある中央区での値で、自宅周辺では3日間で50cm以上の降雪がありました。1月30日の札幌丘珠空港では視界不良のため12便が欠航になったとのこと。
 
 すばるを昼間に見る3回目はしばらくお預けのようです。
 本日2025年2月1日(土)の札幌では12時59分から13時39分にかけ土星が月の裏側に隠される土星食が見られるはずですが、札幌は冬型の気圧配置のため見える可能性は低いです。
 
 次回のブログ記事 【 すばるを昼間に見る(3回目=2025年2月8日) 】に続きます。

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