あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

忠臣蔵

2008-12-21 15:52:26 | 日記
忠臣蔵ってなんだろう

ちっともわからない。

なぜ唐突に話題にしたかと言えば

ケーブルテレビで放映しているのを見てしまったから。

闇討ちをして仇をとったというのは

武士の一分としては少々せこい。

闇討ちを美談にするのには無理がある。

どうも忠臣蔵は正々堂々としていない。

意地悪吉良に無作法を詰られ

未熟な浅野が切りつけた

松の廊下の刃傷沙汰

そして、あれこれのしきたりとか跡目相続

家名断絶等のはてに

徒党を組んで仇討ち

武士としての大義名分をまっとうする。

どこに、魅力があるのだろうか?

滅びの美学としかいいようがない。

長閑な時代の内側の美意識のやりとりなんだろうな。

というわけで、忠臣蔵には感動しない。

残された妻子のことを考えると

名は残しても実質は何も残さなかった無謀な美談であり

残された人たちの無残なその後を考えると

感動してばかりはいられない。

そんなことを考えながら最後まで見てしまったのが自分らしい。

あれこれ言っても、とりあえず言っているだけで

何の主張もあるわけではない。

むしろ、血判状に署名しなかった家臣

討ち入りに参加しなかった人の理由

そして切腹後のそれぞれの家族のその後

そんなものを知りたい。

「あれこれ知りたがるのは悪い子の癖」

だと言われそう。

トイレの愉しみ

2008-12-21 06:33:02 | 日記
(浅草レコード屋の前)

トイレの中で読書している人多いですね。

短編小説を読んでしまうじっくり型の人もいれば

「カラマーゾフの兄弟」を読み続けている人もいます。

私は短期決戦方の読書です。

主として「新古今和歌集」

これなら、一行だけですから都合がいいのです。

一首読んで解説を読むとちょうどよい時間です。

新古今和歌集なら解説を読むと多少は王朝文化の気分を楽しめるかな

それだけの理由です。

以前は、万葉集でしたが、数の多さに圧倒されて

繰り返し読むというのに少々難がありました。

そこで「種田山頭火」と「尾崎放哉」に代わり

そして現在の「新古今和歌集」になりました。

けっこう続いています。

一首でも覚えられたらちょっとした教養人ですよね。

ところが、そうはいかない。・・・・覚えられない。

それにしても、なんという頭の悪さと覚えの悪さ

私は岩波書店の「古典文学全集」を利用しているのですが

文法が分らない。

解説を読んでも何となくしか分らない。

毎日、一首くらい覚えたらどうかと考えたりしたのですが

まったく、覚えられない。

そのことは種田山頭火のときに分りました。

和歌より短い俳句

それも、彼らの句はさらに短い。

それなのに覚えられないのです。

「そういえば、そんな句もあったかな」という程度の記憶しか残らない。

せっかくなのだから、一首でも覚えておいたら・・・・

挫折

そこで登場した言い訳

「金と知識は天国で通用しない」

そこで、そのときの一首を読む

それだけに専心

そうしたら、それがけっこう楽しくなっています。

最近は、「和泉式部」の拾い読み。