あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

声が飛ぶほうずき市に灯がともり  あきオジ

2011-07-10 20:05:27 | 日記
浅草寺のほうずき市風景です。
人が集まるところ理由がなくても面白いですね。

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まったく雲がない笠をぬぎ  山頭火

空たかくべんたういただく  山頭火

(山頭火にはなぜか「空」が姿についていますね。どうしてでしょうかね。体と一体化している。それが魅力ですね。現代俳人にとって、空、それは単なる人生の背景なのですね。それが詩人と学者俳人との差なのでしょうかね。)

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もういいかそんな気もする夏蜜柑  あきオジ

残すもの何もなくて夏休み  あきオジ

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言葉なくうなずくだけの猛暑かな  あきオジ

2011-07-10 18:34:00 | 日記
神代植物公園です。
日々花が変わっていき
自然はあたりまえのように存在している。
日々変わっているのに変わっていないように説明されている。
人って不思議ですね。
真面目さが永遠のテーマなんて
確かにそうでないと困りますが
それも現状維持の方便と言えなくもない。

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婆さんが寒夜の針箱おいて去んでる  放哉

森に近づき雪のある森  放哉

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猛暑の一日でした。
八王子の古書店を回り
なでしこジャパンのドイツとの準々決勝を見て
一日が終わりました。

気力が出てきません。

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寅さんがステテコとなる焼き鳥屋  あきオジ

何となく苦労をしているか土蔵あり  あきおじ

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何もかも脱ぎすてる夏こそ男なれ  あきオジ 

2011-07-10 16:46:29 | 日記
神代植物公園の観葉植物です。

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夕顔や遂に無月の雨の音  久女

牡丹や揮毫の書箋そのままに 久女

(このような句もあるのですね。いい句もあれば、それなりの句もあるから面白い。)

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すそ開きステテコみせる夏男  あきオジ

ゆかた着て髪をあげる夏女  あきオジ

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ほうずきを下げて涼しきかえりみち  あきオジ

2011-07-10 07:26:49 | 日記
ほうずき市
猛暑の中
一番の売れ行きはかき氷でしょうか。

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男と女あなさむざむと抱きあふものか  井泉水

うなさるる妻をおこして凍る夜なり  井泉水

(このような情愛を表現した句は現代人には受け入れやすいですね。自然を観察して人生を重ねて見るなどという複雑な読み方は、余裕があった濫熟した時代のものですね。今はの時代は、自分をむき出しにして、その心象風景を逆に冷たく見るのが流行りかもしれませんね。)

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ぼんやりと風鈴聞いて眠る夜  あきオジ

忘れても忘れなくても猛暑なり  あきオジ

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怠け者ほうずき市をありがたる  あきオジ  

2011-07-10 06:10:11 | 日記
浅草寺のほうずき市

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夕日の中へ力いつぱい馬を追ひかける  放哉

友を送りて雨風に追はれてもどる  放哉

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ほうずき市が終わりました。
季節を彩る行事はいいですね。
口実を作っては楽しんでいる。そんな感じですね。
日ごろのエネルギーの放出かもしれませんね。

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朝顔が一輪咲きし朝ごはん  あきオジ

2011-07-10 05:45:31 | 日記
神代植物公園の朝顔です。

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足袋つぐやノラともならず教師妻  久女

われにつきゐしサタン離れぬ曼珠沙華  久女

(時代を生きた女性として、俳人として興味ありますね。久女は、まだ、手が届く場所にはいませんが、取りあげたい俳人ですね。女性の視点での表現にも興味ありますし、情念が複雑に絡まった内容をどのような俳句表現にしているかにも興味あり、惹かれます。)

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雨の日や昔を語(かたら)んやれふくべ  良寛

顔回がうちものゆかし瓢(ふくべ)哉  良寛

(「うちもの」うちはものの意で、器物のこと、顔回という人にも惹かれますね。手を広げても分け分からなくなりますし、一人に集中するとバランスが悪くなってしまいます。まあ、何となくでいいですね。)

秋風のさはぐ夕となりにけり  良寛

(季節はちょっと早いですが、涼しさを楽しみたいですね。良寛のほどよい情感はいいですね。ほっとします。)

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俳句もどきつくりも一年経ちました。最初は腰が引けていましたし、いつ抜けてもいい。そんな思いで作ってみましたし、自信もありませんでしたが、最近は素人と初心者を武器にして「何でもいいかな」という思いになっています。上手になったとしてもたかが知れているし、残せるような句もできそうもないし、残す人もいないし、全ては「まあ、いいか」ですね。

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