あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

籠なかに毛糸玉ある時雨かな  あきオジ

2011-07-29 21:08:31 | 日記
青梅線です。

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私生児が畳かつぐ秋まつり  寺山修司

母とわが髪からみあう秋の櫛 寺山修司

お手だまに母奪われて秋つばめ  寺山修司

(若くてシュールな内容ですね。それが面白いのですが、表現の柔軟性と広がりに限界を感じたのでしょうか。止めてしまいますね。自由な表現形式が生まれる時代の中では俳句では十分ではなかったのしょう。)

汗ぬぐい会話もなくてうどん食う  あきオジ

2011-07-29 21:00:41 | 日記
青梅線が駅を出ます。

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ひつそり暮らせばみそさざい  山頭火

しぐれつつうつくしい草が身のまわり  山頭火

あたたかなれば木かげ人かげ  山頭火

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このごろ、句を選ぶのが面倒になりつつあります。
この先、写真一枚そして一句の組み合わせにしよう思っています。
でも、意外にも山頭火の句を選ぶのは句にならないし、すぐに決まるのですね。
人の思いとは分からないものです。

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よっこらしょ階段登る旅のごと  あきオジ

2011-07-29 05:56:30 | 日記
神代植物公園です。

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遠山のくつがえるさま郭公鳴く  山口青邨

見えぬもの見え深沈と夜半の夏  富安風生

半跏座の内なる我や五月闇  佐藤鬼房

(現代作家の神経質な目線、言葉にいろいろ盛り込もうとする姿勢、技巧的なひらがな、どれも好きではありません。そんな俳句なのですが、いまだに作家のランクによって活字が違っている俳句雑誌もあるのですね。でも「だからいいのよ」と言われました。なるほどの「まか不思議」な世界ですね。)

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「朝日のように爽やかに」というブログも作っているのですが、一つ一つのファイルをジャンル別に仕分けることができるということが分かり、その仕分けをしていますが、けっこう懐かしくて楽しいです。これで整理が済めば「スカイツリー」で仕分けしたものを検索すれば、成長過程が見ることもできそうです。ちょっと、楽しみが増えました。

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そろそろ推敲を始めなければいけませんね。


夏椿おわりみどりだけの朝になり

2011-07-29 05:45:05 | 日記
神代植物公園です。

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名月や池をめぐりて夜もすがら  芭蕉

もうひとつ瓢はかろきわが世かな  芭蕉

座頭かと人に見られて月見哉  芭蕉

(品があり格調高く、孤高なところが日本の教養人に愛される要素がいっぱいですね。宗教家も説教に利用したくなるような雰囲気がありますね。だからいいという感想もあるでしょうし、だから馴染めない。いろいろあってもいいと思いますが、私はそれはそれでいいじゃない。そんなところにいますね。そのうち、俳句に馴染んできたり、いい年になったら、「これこそ俳句」と言いだすかもしれませんね。)

ほうずきが置き去りにされて薄明かり  あきオジ

2011-07-29 05:30:56 | 日記
神代植物公園です。

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わかれてきた道がまつすぐ  山頭火

そこから青田のよい湯かげん  山頭火

昼寝さめてどちらを見ても山  山頭火

(この「ひとり」を楽しんでいる句がいいですね。俳句に昇華された世界は透明でいいですね。)

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寝不足の朝を迎えるみどり風  あきオジ

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