あきオジの風景

写真、そして、俳句(もどき)
毎日更新しています。

栗を売るおやじが吸いし煙草かな  あきオジ

2012-10-05 05:07:13 | 日記
能なしは罪も又なし冬籠  一茶

日ぐらしや我影法師のあみだ笠  一茶

きりぎりす身を売られても鳴にけり  一茶

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ピアフ聞く夜の暗さをなつかしむ  あきオジ

彼岸花かざす人なき日ぐれかな  あきオジ

(彼岸花、なぜか、かざす気分になれない花ですね。仏様に供える花なのでしょうかね。)

彼岸花待合室に不似合いな  あきオジ

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最近は言葉が浮かんできませんね。
以前もそうだったのでしょうが、最近は感動もなければ言葉も湧いてきません。
それでいいのだと言い聞かせるのも
無理がありそうです。

私の人生、そんなものなのかもしれません。

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ドラマ「風の果て」(藤沢周平原作)を見ています。
主人公が引退して過ぎ去りし日々を振り返る。
そんな内容ですが、不遇な生涯を終える友達のエピソードが印象的でした。

小説も素敵でした。

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遠藤周作の「深い河」に出てくる大津という主人公が瀕死の重傷を負ったとき
「これで・・・・いい。もくの人生は・・・・これでいい」という言葉があります。

小説を読んで感動した言葉の一つですね。

そんなことばかり思いだしています。
年をとり、おさらいをして確かめる。
それは贅沢な老いですね。

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意地などはとうになくて彼岸花  あきオジ

2012-10-05 04:56:42 | 日記
今日楽しいと明日もと思ってします。
我がままですね。
今日は明日はどうなるか分からない。
景色だってそうだし

人の思いほどたよりないものはありませんね。
思想などは気分で容易に影響されてしまいます。

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萩がすすきがけふのみち  山頭火

道がなくなり落葉しようとしてゐる  山頭火

けふはここまでの草鞋をぬぐ  山頭火

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仏道足元照らす彼岸花  あきオジ

彼岸花川へいざなうほそきみち  あきオジ

茗荷食うそれだけで知る季節かな  あきオジ

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携帯に振り回されているというか
依存症になっている高齢者が増えましたね。

駅に着く
ついたら自動車での迎え
買い物はどうするか
おやじは帰ったか

そんな幸せもあるかもしれないし
思いこみもいいかもしれませんね。

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彼岸花足元照らす阿弥陀道  あきオジ

2012-10-05 04:44:34 | 日記
彼岸花を取材してきました。
圧倒的な量感
人々の歓声
中高年の行列

どれも感動的でした。
周辺の人は一度出かけるとよいと思います。

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西武鉄道の高麗あるいは高麗川から徒歩で10分程度です。
今週が見頃です。
彼岸花は一気に色あせてしまいます。

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お盆にのせて椎の実出されふるさと  放哉

仏にひまをもらつて洗濯してゐる  放哉

ただ風ばかり吹く日の雑念  放哉

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猫眠るそれだけの秋   あきオジ

海も秋桟橋にのぼる  あきオジ

「負けられぬ」言葉をすてて歩きだし  あきオジ

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