ボクは小学校4年生の途中まで剣道を習ってたんだけど、ある指導者からのヒドイ稽古がイヤになって辞めてしまった。剣道を辞めると言い出したとき、実父母から、特段何か言われた憶えはないけど、剣道に通っているときにいつも付き添いで来てくれていた祖母だけはとても悲しそうだった。
剣道を辞めてから時間を持てあますようになったボクは、友達と悪いことばかりして遊ぶようになったのは言うまでも無い。あるときゲームセンターで無銭ゲームに興じていたところを警察に捕まった。
学校と家にすぐ連絡がいき、その晩、ボクは、実父から酷く怒られ殴られ、そして、別の運動クラブに入るように言われ、学校のサッカー部に入ったのだった。
サッカー部に入ってしばらく経ったころ事件が起こった。ある日、サッカー部の部費がなくなった。集金袋が丸ごとなくなったのだ。
その日の集金係りは以前から仲が良かった友達だった。集金に来れなかったお母さんの代わりだったのかもしれない。とにかく、集金袋がなくなったことに気付いたあと、犯人捜しが始まった。ボクは入部したてで集金袋がどんなものかさえ知らなかった。しかし、みんなは、その集金袋を最後に見たとき、ボクがその傍に立っていたと言うのだった。
集金袋の紛失に関係したと子供と保護者、そして先生を交えて、学校の会議室で何度か話し合いがあった。
ボクは確かに「悪い子」だった。近隣学校からやって来たたくさんの先生が注目する中で行われた「イジメ」に関する研究授業で、ボクがイジメの首謀者にまつりあげられ、そのあとさんざんボクが虐められ、友達から無視されることもあった。
そんな「悪い子」だった。
集金袋はとってはいない。だけど、友達のお母さんや先生も「あなたがとったんでしょ」と言わんばかりだった。
そして何度目かの話し合いのとき、小学5年のボクは、実母に頭を押さえつけられ、みんなの前で謝ったのだった。実母は仕事をしていた。子供にかまっているヒマなどなかったのかもしれない。
ボクの声は誰にも届かなかった。
それからボクが、大人に対して、歪んだ感情を持ったことは言うまでもない。
大人や親を怒らせることに全精力を注いだ時期もあった。
人の些細な仕草や行動に、子供の頃にいつもやっていた人を怒らせるための悪意を、勘違いして感じてしまうことがときどきある。
ボクの心にある暗い闇だ。
勘違いして感じとってしまう悪意に対して、強い怒りを覚える自分がいる。
そして、それが結果として、親しい人々を傷つけ、遠ざけてしまう。
ボクの中に刷り込まれた、刻まれた、不信に対する悪意。
ボクの深い部分には悪意の回路が宿っている。
その回路と、信じる心という善意の回路が、いつも戦っている。
それがボクなのかもしれない。
剣道を辞めてから時間を持てあますようになったボクは、友達と悪いことばかりして遊ぶようになったのは言うまでも無い。あるときゲームセンターで無銭ゲームに興じていたところを警察に捕まった。
学校と家にすぐ連絡がいき、その晩、ボクは、実父から酷く怒られ殴られ、そして、別の運動クラブに入るように言われ、学校のサッカー部に入ったのだった。
サッカー部に入ってしばらく経ったころ事件が起こった。ある日、サッカー部の部費がなくなった。集金袋が丸ごとなくなったのだ。
その日の集金係りは以前から仲が良かった友達だった。集金に来れなかったお母さんの代わりだったのかもしれない。とにかく、集金袋がなくなったことに気付いたあと、犯人捜しが始まった。ボクは入部したてで集金袋がどんなものかさえ知らなかった。しかし、みんなは、その集金袋を最後に見たとき、ボクがその傍に立っていたと言うのだった。
集金袋の紛失に関係したと子供と保護者、そして先生を交えて、学校の会議室で何度か話し合いがあった。
ボクは確かに「悪い子」だった。近隣学校からやって来たたくさんの先生が注目する中で行われた「イジメ」に関する研究授業で、ボクがイジメの首謀者にまつりあげられ、そのあとさんざんボクが虐められ、友達から無視されることもあった。
そんな「悪い子」だった。
集金袋はとってはいない。だけど、友達のお母さんや先生も「あなたがとったんでしょ」と言わんばかりだった。
そして何度目かの話し合いのとき、小学5年のボクは、実母に頭を押さえつけられ、みんなの前で謝ったのだった。実母は仕事をしていた。子供にかまっているヒマなどなかったのかもしれない。
ボクの声は誰にも届かなかった。
それからボクが、大人に対して、歪んだ感情を持ったことは言うまでもない。
大人や親を怒らせることに全精力を注いだ時期もあった。
人の些細な仕草や行動に、子供の頃にいつもやっていた人を怒らせるための悪意を、勘違いして感じてしまうことがときどきある。
ボクの心にある暗い闇だ。
勘違いして感じとってしまう悪意に対して、強い怒りを覚える自分がいる。
そして、それが結果として、親しい人々を傷つけ、遠ざけてしまう。
ボクの中に刷り込まれた、刻まれた、不信に対する悪意。
ボクの深い部分には悪意の回路が宿っている。
その回路と、信じる心という善意の回路が、いつも戦っている。
それがボクなのかもしれない。
歪んだ気持ちで子供に接すれば、また子供も歪んだ気持ちになるのは確かなこと!
それと、自分の子供が悪ふざけ(?)でも友達を叩いたり・蹴ったりしていないか、確かめる必要があると思いますよ。
そのことで怒る場合でも、親がまた叩いたり・蹴ったりしたら、意味がありません。
親が正しい心で、子供から話しを聞き、まず最初は言葉で教えてあげることが大切だと思います。
それでも子供が聞かない場合に、なぜ悪いかを言った後、あなたの家庭の怒り方(叩くなど)をした方がいいと思います。
まず、自分の子供としっかりと話しをしないといけないのではないでしょうか?
本当のこと、友達を叩いたり・蹴ったりしていること、子供の気持ちなど、知らなかった何かが分かるのではないでしょうか。
全くそのとおりですね。
ご指摘ありがとうございます。
努力します。