濃飛樹脂軌道

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おもちゃ病院可児201206

2012-06-02 18:30:06 | おもちゃ病院
今月の可児おもちゃ病院は繁盛していました。
前回40件近くもあったためその返却でごった返したのに加え、前回を見逃した依頼者が比較的多く来院した模様。
やはり「かにさんくらぶ」広報の影響はまだ残っていました。今回も20件近くの来院、しかも11時前後は複数の依頼者が列を成す事態に…福祉センターのボランティアルームだけでは対応しきれないですね。

さすがに電池不足で動作しない依頼は減りましたが…説明書がないと診察できない玩具が比較的多いのには頭を悩まされます。最近の高機能玩具は説明書が必要になるものが多く、それを捨てられると我々ドクターでは手も足も出ないケースが多くあります。取扱説明書は必ず保管してください(切実)
※昭和の昔は説明書がなくてもそれなりに動かせたのですが…技術の高度化が玩具にも及び我々ドクターでもお手上げになりがち。

あと居直る依頼者には困ったものです。以前から依頼が多いですが、どうみても玩具に対する愛着が感じられません…すでに「この人は古い玩具を拾ってきて玩具病院で修理してもらい、ヤフオクなどで売り抜けるだろう」との悪い噂があり、さらに場慣れして段々態度が横柄になってきたせいか、過半数のドクターが不快に感じています。
元々貸館契約に「非営利であること」とあるため、今後それを話すことで解決を図ります。出入り禁止者が出ても、商売に手を貸して存続不能になるよりはマシ。

しかしそうは言っても、依頼者にきちんとした親御さんが多いのはうれしい限りです。直った玩具に対して、親から子供(幼児)へ「ありがとう、は?」と尋ね、それに子供も呼応して「ありがとう!」と言う←こういう一連の姿が見れるのが「おもちゃ病院」のよさであり、我々の活動も教育の場のひとつとして機能していると痛感させられます。
モノの大切さを養うだけでなく、道徳教育にも一役買っている訳でして…これがないとドクターが不快に感じるのです。職人気質なドクターの生き甲斐は奪っちゃいかんぜよ。

今月からは可児市NPOセンターでも開催されますが、蓋を開けてみないと判りかねます。