濃飛樹脂軌道

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プラレールでよく壊れる部位

2017-12-29 16:29:13 | プラレール・鉄道
プラレーラー(プラレールファン)として、おもちゃドクターとして、よく壊れる部位をまとめておきます。
自分のプラレーラー歴(≒おもちゃドクター歴)から箇条書き。
おもちゃドクターとして考えられる予防対策も提示しますので、親御さん共々参考にしてください。

1.連結器
これはもう言うまでもないウィークポイント!修理実績もダントツです。

子供が無理矢理連結器を外そうとするとここが曲がったり折れたりします。曲がったものを直そうとしても大概折れるのがオチなので、おもちゃ病院では交換の方向で話が進みがち、部品代徴収も1箇所あたり30~50円となります。
壊す理由として、力の入れ加減を知らなかったり、ストレスがたまっていて振り回したり…この2つが上位を占めると思われます。
対策は、子供に根気よく連結切り離しの扱い方を教えることが大切。自分が手本を見せ、子供にその通りに出来るか真似させることで防げます。
愛情込めて話をすれば親子のコミュニケーションも取れて家庭円満にもつながりますから、これが壊れると「子育てに手抜きがある」とドクターに思われているでしょう(爆)
連結器が頑丈だと逆にそれが凶器となって人間を傷つけ、そうなればPL法にも引っ掛かりST(安全玩具)マークもつかなくなる(認証取消)でしょう。
そういう仕様です!!(爆)

2.各種ギア
これも連結器に次いでよく壊れる動力車の部位、症状はギアの空回りが多く、素人でも「電池を入れるとモーター音はするけど動かない」と判ります。
子供の動力車の扱い方、特にスイッチONのまま手押しで遊ぶと早く壊れます。

あとはプラスチック部品の経年劣化、古いものは結構な確率で割れてます。
特に動力伝達のT8,T12,T14ピニオンギアは動輪軸へ機械的に圧入されているので、昼夜の寒暖差で収縮膨張を繰り返して長年にわたり応力(ストレス)がかかるもの。消耗品扱いするプラレーラーも数知れず。
この部位はPL法のみならず製造上の理由から改良は難しいでしょう。
それ以外のギアが壊れている場合は少なく、あっても酷使か経年による劣化が多いので修復困難または応急手当になりがち。おもちゃ病院でも同種のギアボックスからドナー(部品提供品)を見つけて交換する程度です。
時折あるのが砂場や塵埃の多い部屋での使用、これは大概ゴミの摩擦抵抗やギアへの異物混入によるモーター不動作なので分解清掃すれば割と治ります。

対策は「遊ぶ場所を制限する」です。砂場へ持っていかない、部屋の清掃をこまめにする、できるだけ洋室より和室で遊ぶ(カーペットの上だと髪の毛や絨毯のゴミを拾いやすい)…などのルール付けをすれば壊れる確率が減ります。
プラレーラー、おもちゃドクターなら大抵直せる症状ですので、素直に彼らに修理をお願いしましょう!!(笑)
※あまりに数が多い場合は「おもちゃ病院」でも対応しかねます…理由は開催時間の短さと部品在庫の都合。
 その場合は優先順位をつけ、順位の低いものをドナーにするなどの工夫をすれば治る確率もアップします。

3.導電部
ないようであるのがプラレールの導電部不具合。原因はスイッチや電極の汚損・破損、症状は「電池を入れても動かない」です。
原因はゴミ付着や経年劣化などによる導電部の汚損が多く、ギアボックス汚損に同じく線路以外のところで走らせてスイッチに絶縁物系のゴミが付着すとそうなりがちです。
これはギアボックスを分解して電極を接点復活剤などをつけた綿棒などで掃除すれば案外ります。
途中の電極が曲がって接触不良になるケースも時折あり、分解組立で治るオチもままあります。
おもちゃ病院には電極が折れている動力車も来ますが…これは子供がよく遊んでいる証拠。電池が液漏れして金属が腐食していたり、電池の接触不良を子供に教えるとついやりがちですが、電池切れを知らずにそれを何回も繰り返すと導電部(銅または銅合金)の金属疲労で折れますよ。
そして液漏れによる腐食で酸化した金属は機械的に弱くなるもの。そうなれば折れるのは仕様です!!(キッパリ)
対策は「キレイな部屋で遊ぶ」「線路の上だけで走らせる」「遊ぶ前に電池チェック!」…これだけで壊れる確率が低くなります。
※きかんしゃトーマスシリーズだと電線の断線がダントツ!連結器部分が壊れると電線も切れます。

 これは「きかんしゃを振り回さないよう指導」するしかありません…親子のスキンシップ、足りてますか!?

4.モーター
電池を入れても動かない場合、すぐ疑われる部位はモーター…しかし大概は乾電池2本直列(DC3V)印加で治ります。
原因は長期放置による摩擦抵抗の増大かモーター内部電極の汚損、といっても正常復帰すれば再来院も少ないです。
経験上あまり動かしていない動力車に多いです…おもちゃだって構ってくれないと機嫌損ねますよ!!(爆笑)
※ただし電球内蔵の動力車はギアボックスを車両から離さないと電球が切れます(注意点)

逆に頻繁に使う動力車だとモーター内部の電極が消耗していたりします…これはよく遊んだ立派な勲章だ!!(爆)一部のドクターは内心褒めてます(笑)
流石に内部電極の補修は難しいので多くのドクターはモーター交換で処理します。(部品代1個200円)
今まで見た中でも遭遇歴は2~3回。

5.線路・情景部品
プラレールで壊れるのは何も車両だけではありません!!線路や情景部品の故障で持ち込まれるものも少なくはありません。
線路は凸側の破損が多く、連結器に同じく急いで片付けると無理がかかって壊れます。線路につながる情景部品も凸型ジョイントが折れていたりします。
これを治すには新たに凸部をプラ板で作成あるいは補修する方法が一般的。
対策は連結器同様、丁寧に扱うこと!そうでなければ子育ての杜撰さをドクターに知られる醜態を曝け出すことになるでしょう!!(爆)
あと情景部品でありがちなのが、電池端子の腐食折損!アルカリ電池の液漏れで金属が酸化・劣化して折れる事態は決して少なくありません。
唯一の予防策は「遊んだら電池を抜く」です…人間忙しいと忘れるもの、とはいえ最低毎月一回遊んで電池が切れているか確かめるべし!!

…ざっとこんなところですが、長くなってしまいました!!(爆汗)
※書いていて出てきた「おもちゃ病院トーク術」は次回のネタにしますww


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