ワシントン条約締約国間における、クロマグロ禁輸案が否決された。
欧米との因縁浅からぬ仲であるリビアが、いち早く、反対し、乗じる形で、オーストラリア( シーシェパード保護国でも、背に腹は変えられない?)の同調、中国、アメリカも、国益という馬脚を現し、反対を唱えた。
そして、なによりも、時流に乗った我が国の事前ロビー活動が、今回の逆転劇を起こしたことは自明である。
生マグロ(刺身)は、日本の代表的食文化である以上、今回の否決は、この上なく喜ばしいことである。
、、、しかし、会議の本質を透かしてみると、、、、
我が国の勝利は、裏を返せば、地球環境問題が常に国益に翻弄されている、という冷酷な事実を物語っている。
京都議定書反対のアメリカ、中国、、、、、子細に及ばず、である。
あちらが立てば、こちた立たず、折衷案にたどり着くのは、難渋を極める。