食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ホルモンヌ

2009-12-10 08:02:07 | 日記
 フランス人のような、スザンヌ、のような名前、、、、、


 「ホルモンヌ」


 おじさん達の食べ物というイメージが漂う「ホルモン焼き」。安くて低カロリーという理由から、若い女性の間でブームになっているのだとか。


 ホルモン好き、の女性を総じて「ホルモンヌ」と呼ぶらしい。


 新宿思い出横丁、、、有楽町のガード下、、、吉祥寺のハーモニカ横丁、、、


 サラリーマンの聖域に、若い女性達が侵入しはじめて久しい。


 ホルモンヌの出現に、おじ様達は肩身せましと、箸を動かしているのだ。


 さて、ホルモン(内臓系)を美味しいと感じることは当然のようでもある。


 野生のライオンは獲物をしとめると、まず一番美味しくて栄養のある内臓から食べ始める。肉(筋肉)を召し上がるのは最後なのだそうだ。


 ホルモン系から焼いて、ハラミ、ロース、と順番だてていくのは、もしかして、人間が内在する野生本能なのかもしれない、、、、、


 鮮度が落ちたホルモンは、食中毒を起こしやすい。  レバ刺し。コブクロ刺し。  う~ん、最高。  しかし、石橋を叩いても渡らない、ような方には、よく焼いてから食べることをお勧めする。


 「ヘルシーで、コラーゲン豊富」という誘い文句にも少々疑問がのこる。


 コラーゲンは胃、腸で吸収される時に分解されてしまう。 ホルモンを食べて、本当に美肌効果があるのだろうか?

 
 
   いずれにせよ、ホルモンは美味しい。  ホルモン万歳!!!


  ちなみに、いらない部分=ほーるもの ⇒  ホルモン  となった。

あんこう

2009-12-09 07:37:07 | 日記
 「東のあんこう、西のふぐ」 といわれ、東日本の冬の味覚の代表。


 この魚、身よりも内臓が美味しいことで有名、、、、、


 
   1.肝臓  2.尾びれ  3.卵巣  4.えら  5.胃  6.身

  7.皮

       を『アンコウの七つ道具』と呼び、鍋で珍重される。。。。。



 特に、肝臓(きも)は応用範囲が広く、本体よりも肝臓の大きさで価格が決まるほど。   アン肝のこと、、、、、

 
 市場では肝臓の大きさがわかるように、腹を少し裂き、中身が見えるようにして売っている場合が多い。


  アンコウに限らず、深海魚は見た目がグロテスクなものが多い。


  自分が常聴するラジオ番組で、博多のおばさんの一言

 
 『魚も、男も、見た目が悪いほどいい味を持っているばってんね』


             勇気づく、、、、、


  
 創業から200年、神田に佇む「いせ源」、一度伺いたいアンコウ鍋の名店だ。

 


  


 

夜間飛行

2009-12-08 07:57:25 | 日記
「星の王子様」の作者  サン・テグジュペリが、自身の飛行士経験をベースに書き綴った小説。


  
   『夜間飛行』


 南米・アルゼンチンが舞台、、、、、


主人公は、アルゼンチンのパタゴニア地方と首都ブエノスアイレス間における郵便物の配達を小型飛行機でおこなうパイロット。


 いつものように郵便物を搭載し、パタゴニアを飛び立った主人公、その日は稀有な暴風雨に遭遇して、、、、、、、、


 この物語は、単に、パタゴニアの過酷で雄大な自然を背景に、主人公とその妻、そして郵便会社マネージャーが織りなす人間模様を描いた抒情小説にとどまらず、郵便事業の在り方、思惟、しいては組織運営の峻厳、難渋、等現代へのメッセージが練り込まれた20世紀有数の社会派純文学ととらえるべきである。


 偶然にも、郵政事業の見直しが叫ばれている今、この小説は時代に色褪せることなく、我々に郵便行政の在り方を骨太に強くうったえてくる。


 
 さて、パタゴニア地方、特に大西洋側の地域は、世界屈指の水揚げ高で有名だ


 お弁当、定食のレギュラーである白身魚のフライ、中身はメルル―サ。 


 居酒屋の人気一品料理、銀ダラ、正確にはメロという。


 これらは、パタゴニア、もしくは隣接する国チリで水揚げされた魚である。。。



 作者・サン・テグジュペリも、「夜間飛行」で自分の運命を暗示したかのように、第二次世界大戦時、飛行機で地中海の偵察中に行方不明となった。 


 
     僕の好きな作家のひとりである。

 


 

街道

2009-12-07 07:50:09 | 日記
 最近、以前にもましてオタク度が強くなってきた。

 
 同じ時間帯のフジ、日テレのバラエティなら、迷わず東京12チャンネルの「街道シリーズ」や「東京の街をヘリコプターから眺めるシリーズ」を選ぶ。


   街道、、、、、

 
 ローマのアッピア街道、ドイツのメルヘン街道、カナダのメープル街道、映像に浸るだけで、その道が置かれてきた長い時間を綴り直した気分になり、満足する。

 だから、実際にそこを訪れたいという気持ちは特に湧いてこない。



 ただ、どうしても一度、自分の足で踏破したい「街道」がある。


  「鯖街道」


 江戸時代、いやそれ以前から福井県若狭湾でとれた鯖を、まる一日ひたすら走り通し、京都まで運びとどけていた。

 新鮮な鯖を口にできると、京都の人々はたいそうに喜んだ。


 その、飛脚が走る道に、いつしか名前がつくようになる、「鯖街道」。


 出発点は、福井県小浜市、そうオバマ大統領が全国区にしてくれた街。


 到着点は、京都の出町柳。


 途中、宿場町の熊川では土蔵や塗り壁の商家など、この街道が持ち続けてきた顔の一部に、今でもなお出会うことができる。


  飛脚ではないのだから、3,4日かけてゆっくり京都に向かえばよい。



  さてさて、鯖に関して認めたくないが、認めざるをえない事実がある。


 
 若狭の鯖、ブランドとして有名な関鯖、つまり正確には日本産の鯖よりも、ノルウエー産の方が、脂がのっておいしいそうだ


 


  

ブラジル

2009-12-05 09:09:05 | 日記
1970 年 ワールドカップ・メキシコ大会、におけるブラジル代表を、人類史上最強のサッカーイレブン、と評する声に異を唱える者はいない。

  ペレ、中心のチームである。


  太陽とサンバの国   ブラジル



 ポルトガル移民をはじめとする欧州文化と、奴隷として連れてこられたアフリカ系黒人の文化が融合してできた国。


 宗教、文化にポルトガル、アフリカ色は濃く反映されている。


 「カーニバルの朝」というボサノバの名曲がある。 題名を聞いてピンとこられない方でも、おそらく耳にしたことがあるだろう。


 「黒いオルフェ」という映画のメイン・ソングとしても有名。


  どこか物悲しく、郷愁を誘うメロディは、我々日本人の琴線にも触れる。


  映画の方は、ギリシャ神話を題材にし、ブラジルを舞台に繰り広げられるオール黒人キャストの悲劇であり、確か、カンヌグランプリを獲得した秀作である。


  
 ブラジル料理、、、まず思い浮かぶのは、「シェラスコ」と呼ばれる、獣肉の串焼き。そして、「フェジョアーダ」という黒豆と豚肉を混ぜて煮込んだもの。


  食文化は、ヨーロッパよりアフリカに強く影響を受けている。


 
    アマゾン密林


 やがて環境破壊、汚染の煽りを受けて消えてしまうそうだ。  残念。



 時々、自分の頭の中で、ブラジルとメキシコがゴッチャになってしまう。


  どうしても脱却できない。。。。。