食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ハム

2009-12-16 07:36:24 | 日記
 『世界三大ハム』


 中国の、金華ハム   スペインの、ハモン・セラーノ


 イタリアの、プロシュット・ディ・パルマ



 『正統なハム』


 豚の骨つきのもも肉を、塩付けにし、長期間熟成させたもの



  以上、「ハム」を上品に述べてみた。



 お歳暮のこの時期、 真空パック詰めハムが全国を制覇する。


 現在は、豚のどの部位の肉でも塩付け、熟成させたもの全般を「ハム」と呼んでいる。

  その点では、ベーコンもハムの一種ということになる。


 朝食の定番「ハム・エッグ」  英語圏では通じない。


 正確には「ベーコン・アンド・エッグス」 エッグスが複数形でもわかるように、卵は2個以上使用。。。。。



  1個20円の「ハムカツ」を頬張りながら、野球、ろくむし、どろけい(泥棒と警察)に興じる、幼年時の原風景が蘇えってきた。 



プロヴァンス

2009-12-15 07:51:22 | 日記
 世田谷区の太子堂や野沢、といった地区にお住みになり、カズ夫人三浦りさ子が表紙を飾るVERYの愛読者である若奥様が、月 2回のペースで通われる料理教室の定番レシピ。

 南仏プロヴァンス風料理。


 地中海に育まれ、ローヌ川の恵みを受けてきた、憧れの田舎、南仏プロヴァンス。そして高級リゾート地・コートダジュール。


 ローマ帝国の支配下にあり、地中海世界の興亡に深く関わってきたプロヴァンスは、パリが歩んできた歴史とは違う時間が停留している。

 一年を通し暖かな気候に恵まれる、この肥沃で瀟洒な土地には、ローマ時代の円形競技場があり、ノートルダム大聖堂があり、ジプシーのマリア様像が穏やかな顔で行き交う人々を眺めている。


 プロヴァンス料理、、、


 プロヴァンスが、あまねく経てきた歴史と、その地理的条件から、スペインとイタリアに強く影響を受けている。


 地中海からの海の幸、肥沃な土地が生み出す豊富な野菜類。


 魚丸ごと一匹そのままで出される豪快な料理は、イタリアのアクア・パッツアとよく似ている。


 考えてみれば、フランス料理の原型はイタリア料理、スペイン料理といわれているが、両国から、まずプロヴァンス地方が影響を受け、そこから北上しパリに伝わり、より洗練された上品な料理になったように思われる。


 つまり、ヌーベル・キュイジーヌ(フランス料理)の原型は、南仏プロヴァンスにあったのだ。。。。。


 
 お料理教室に通われる奥様方に、「南仏プロヴァンスか~ 昔、アラン・ドロン主演の、地下室のメロディ、っていう映画があったけど、舞台は確かプロヴァンスだったような気がする」

 と、一言、二言申し上げれば、ほんの少しだけ畏敬の眼差しを贈っていただけるかもしれない。

エリザベス1世

2009-12-14 08:31:58 | 日記
「私はイギリスと結婚しました」

 の名文句で有名な、エリザベス1世。  彼女は一生涯、独身を貫いた。


 映画「恋に落ちたシェイクスピア」 「エリザベス」、、、、彼女をあつかった作品を挙げれば千万無量である、、、が、これも偉大さたる所以である。


 そのころ、絶大な勢力を誇っていたスペイン、神聖ローマ帝国、フランス、これらの国から、女王のもとへの求婚が殺到していたのは言うまでもない。

 当時、国力が弱かったイギリスを手にいれようとする思惑が大国間にはたらいていたことを想像するには余りある。


  母国を想い、相手国のいいなりにならず、大英帝国の礎を築いた立役者として、イギリス国民の間で畏敬の念を持たれ続けている「女王の中の女王」なのだ。


  さて、、、、、


 そんなエリザベス1世は、大の甘党だった。


 また、当時の貴族女性のおしゃれとして歯を白くすることが流行っており、その方法が軽石と硝酸を使うという、眉をひそめたくなるような愚行。

 
 エリザベスもご多分に漏れず、暇をみつけては、自身の歯をゴシゴシと擦っていた。


 甘いものを食べながら、歯の表面を削り落とす  ⇒   当然、虫歯となる。


 
 彼女の死因は、虫歯から細菌が体内に広がった敗血症と言われている。 



 ちなみに、現在、若い女性に人気の「ホワイトニング」、、、


  「おしっこ、とオキシドール、を混ぜ合わせる」ことに基本原理を委ねている。


  

シベットコーヒー

2009-12-12 07:34:10 | 日記
 News Week に美食を紹介する記事が載っていた。


 「シベットコーヒー」


 この名前をご存知の方は相当な美食家である。


 ジャコウ猫が食べて排出した豆で入れたコーヒー。


 言い回しを簡略すると、ジャコウ猫の糞から作ったコーヒー。


 
 ジャコウ猫体内の胃酸と酵素が、コーヒー豆の外殻を消化し発酵させるらしく、独特の香りと風味に包まれた、チョコレートのような甘さをもつコーヒーなのだとか。


 
  現在、オーストラリアのクイーンズランドにある、ヘリテージティールームでご賞味できるそうだ。


  一杯、4000円  どうぞ!

お台場

2009-12-11 09:58:43 | 日記
 もうすぐクリスマス。


 池袋、上野、新宿、の匂いを東京と感じてる僕にとって、お台場はその対極にある場所。


 10年ほど前に行ったきり、以後まったく縁が無いし、イメージ先行だがどうも気後れしてしまう。



  《お台場》


 「窓際のカウンターはもちろん、すべての席からレインボーブリッジの眺めを楽しめます」が宣伝文句の創作料理レストランで、ワインディナーを終えたフジテレビ社員が、ニューヨーク支局への栄転が決まったことを 3年越しの彼女に告げ、そして分かれる場所
 


 100年の昔から輝いているような夜景は、驚くほど柔軟におとずれた人々を幻想の世界へと落とし込んでしまう。



 また昼のお台場は、犬の散歩をする人、水遊びをする子供とそのお母さん、釣り人、といったスローな生活情景に満ち溢れている。



  さて、、、、、
  
 
 話変わって幕末、 ペリーの艦隊が来航したのをきっかけに、幕府は品川沖に6つの海上砲台を建設し、有事にそなえた。


  そのうちの一つ、第三砲台場があった場所を、いつしか人々は「お台場」と呼ぶようになる。


  
 自由の女神像、レインボーブリッジ、アクアシティお台場、お洒落なレストラン、だけがお台場じゃないんだ、、、、、


  
 お台場には、火薬庫の跡や礎石といった歴史オタクが目の色を変えて喜ぶ史跡が所狭しと散らばっているんだ。。。。。。