食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

さくら

2010-03-25 06:17:13 | 日記
 心地よい風が肌に触る昼下がり。


 小川の柵づたいに、桃色が萌え始めている。



「 桜がきれいなのは、桜の木の下に死体が埋まっているからだ 」


 こんな、小説のワンフレーズを思い出した。


 日本が、いにしえより内包する、ゆたかな奥深さと、目の前の記憶は、均分され、孤独という空洞を、束の間に埋めてくれる。


   、、、、、花見、、、、、


  当然、羽目を外す、ものであるが、枝を折ったりしてほしくないものだ。


  「桜きるばか、梅きらぬばか」


  枝を折ると、そこから、腐ってしまう。


危険フード

2010-03-24 06:20:46 | 日記
 TIMES 誌、の記事から、、、、、


 アメリカで、最も危険な食べ物に選ばれたのは、


  「 ホットドッグ 」


 ジョークかと思ったら、本当に、子供が食べてのどを詰まらせる事態が高頻度に起こるそうである。


 もち、のアメリカ版という感じがする。


 記事では触れていなかったが、「 ホットドッグの早食い選手権 」の影響が多分にあるように思える。


  ちなみに、2位は、ふぐ、であった。


  、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、


 1904年、セントルイスで開催された、あるフェアに、一人のソーセージ売りが出店を構えた。


 彼は頭をかかえていた。


 熱々のソーセージを客が食べる間、やけどをしないようにと貸した手袋を、彼らがみんな持っていってしまうからである。


 そこで、彼は手袋の代わりに、ロールパンにソーセージをはさむことを思いつく。


 
    瞬間、ホットドッグが誕生した。

クロマグロ

2010-03-23 06:09:41 | 日記
 
 ワシントン条約締約国間における、クロマグロ禁輸案が否決された。


 欧米との因縁浅からぬ仲であるリビアが、いち早く、反対し、乗じる形で、オーストラリア( シーシェパード保護国でも、背に腹は変えられない?)の同調、中国、アメリカも、国益という馬脚を現し、反対を唱えた。


 そして、なによりも、時流に乗った我が国の事前ロビー活動が、今回の逆転劇を起こしたことは自明である。


 生マグロ(刺身)は、日本の代表的食文化である以上、今回の否決は、この上なく喜ばしいことである。


 、、、しかし、会議の本質を透かしてみると、、、、


  我が国の勝利は、裏を返せば、地球環境問題が常に国益に翻弄されている、という冷酷な事実を物語っている。


 京都議定書反対のアメリカ、中国、、、、、子細に及ばず、である。


 あちらが立てば、こちた立たず、折衷案にたどり着くのは、難渋を極める。

B級グルメ その1

2010-03-22 06:44:27 | 日記
時々に、B級グルメの紹介をしたいと思う


 今回は、埼玉県入間市、パチンコ屋の駐車場一角に構える「 手打ちうどん こうや 」。  素通ってしまいそうにシンプルな店構え。


 肉汁うどん 630円 


 外観は武蔵野うどんの荒々しさを色濃く反映しているが、一連の麺に大小はなく、讃岐うどん様の均質さでまとまっている。


 歯ごたえは、軟と硬の微妙な駆け引きを楽しめる。


 のびやかにほぐれ、食道を落ちていく感覚は、スパゲティの様でもある。


  
        { 星 2つ }


   


 

ジバンシィ 

2010-03-20 06:15:16 | 日記
 以前、カナダに留学していたことがあった。 


 、、、、、当初、、、、、


英語の読み、書き、はそこそこにたしなめたが、話す、聞きとる、は完璧にゼロだった


 街の人々が、英語を話しているのか、フランス語で会話しているのかさえ、理解できなかった。


  そこで、臆面もなく、教授の奥様に、英語の勉強方をたずねたら、


「 オードリーヘップバーンの発音が最高。彼女の映画から一つ選んで、暗記するぐらい見なさい 」というアドバイスが返ってきた。(多分、そう言ったと思う)


 、、、、そこで、、、、


 「 シャレード 」というビデオを買い、5秒 おきに一時停止させ、字幕のアルファベットを筆記して、再び5秒前に戻しスタートさせ、発音に照らし合わせる、という、細かな作業を繰り返した。


 何をか習得せんが為、執拗に努力を重ねたのは、あれが最初で最後だったと回想できる

 
    その甲斐あって、今、英語で苦労することはない。 


 
   、、、、シャレード、、、、


  カナダの思い出は、ジバンシィの鮮烈色に縁どられている。