舌痛症（ぜっつうしょう）

舌がヒリヒリ痛む、灼熱感があるなどの症状のあるかたはいませんか？
そのような症状を呈する疾患の総称に『舌痛症』と言うものがあります。

むろん舌癌などでもその様な症状が出るので鑑別診断が必要ですが、原因不明の舌の痛みで長年苦しんでいる人も多いようです。

今までは原因不明ということで、心因性（精神的な問題）の疾患とされ、精神安定剤や鎮痛剤、痛みで眠れない場合は睡眠剤を漫然と処方されていたケースもありました。

先日参加した講習会ではこの『舌痛症』がテーマで、その原因の多くが口腔内常在菌であるカンジダである場合が多いとの事でした。
抵抗力の旺盛な若年層では症状が出なくても、高齢者などの抵抗力の低下したかただと口腔カンジダ症になり舌痛症の症状が出現するケースが多いようです。

そのようなケースではカンジダ菌に効果のある抗真菌剤の内服で良好な結果が出ます。
今まで心因性の扱いで精神安定剤まで飲まされていた患者さんの多くが救われています。

もし、舌痛症で長期間悩んでいる方いましたら一度、歯科や歯科口腔外科でカンイダ症を疑って診査してもらっても良いでしょう。

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