前歯の臼歯化

【前歯の臼歯化】
主に臼歯を早期に喪失した歯列に見られる現象で、残存している前歯が顕著に咬耗し切縁を失い広いファセットが出現しあたかも臼歯の様な形態および機能を呈する状態をいう。
また、臼歯を有するが切端咬合の歯列、全体に高度に咬耗した歯列の前歯部にも見られる。

新しい歯科用語を定義づけしてみました。
３０年近く色々な歯列を診てきて【前歯の臼歯化】という言い回しに至りました。
臼歯を失った歯列では前歯の咬耗が急速に進みます。顎位も下顎が前進して切端同士で咬みます。
すると今までせん断に使っていた前歯が失われた臼歯の代理もこなすようになって来ます。
人のカラダは上手い事できているんですね。
喪失した機能の代理現象が起きるのです。
学会とか大学の医局に居ればもっとまともな提言ができるのですが、その術も持ち合わせていないのでブログで発信しておきます。
公言しておけば【前歯の臼歯化】の命名者が私だと判るからです。

どなたか学会関係か大学関係で公認採用してもらえませんか？