2004年・第76回アカデミー賞・短編ドキュメンタリー賞受賞記録映画マリアン・デレオ監督の
『チェルノブイリ・ハート』が8月13日(土)より「ヒューマントラストシネマ渋谷」「銀座テアトルシネマ」
など全国で順次公開されるほか、10月29日(土)・30日(日)に長崎で開催される原爆関連映画を集
めた「長崎国際平和映画フォーラム2011」での上映も予定されている。(トライワークスより)
*この映画は、チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)から16年後の周辺地域や病院を取材し、現地住民や子供たちが受
け続けている原発被害の実態に迫った映画。
チェルノブイリ原発から北東350km以内には、ホット・ゾーンと呼ばれる局所的な高濃度汚染地域が約100ヶ所も点在する。事
故以来、穴の開いた心臓など、重篤な疾患を持つ子供たちが生まれており、放射線の影響とみられるこの症状は、『チェルノブ
イリ・ハート』と呼ばれている。ベラルーシでは現在も新生児の85%が何らかの障害を持っている。
監督は、「四半世紀に一度、事故が発生したとしても、それでも『原子力発電所は安全だ』と言う人がいる。同じ言葉をウクライ
ナやベラルーシの人々に向かって言えるだろうか? 彼らは何十年間も、残留放射能と共に暮らしている。この言葉を甲状腺が
んに侵された何千人ものティーンエイジャーたちに言えるだろうか?」と、疑問を投げかける。
【チェルノブイリ・ハート】