66年前の今日8月9日、午前11時2分、アメリカ軍により長崎に原爆が投下され、一瞬に7万人を殺戮し長崎の街は、廃墟と
化した。昨年の被曝による死没者は3288名、犠牲者は155,546名になる。今尚被曝によって苦しんでおられる方々がみる。
長崎市長は、『平和宣言』の中で福島第1原発事故について『社会の在り方をめぐる根本的な議論の必要性、より安全なエネ
ルギーである再生可能エネルギーへの転換・開発』を述べた。政府には、『非核三原則の法制化と高齢化する被爆者の実態
に即した援護』を、核保有5カ国には、核兵器禁止条約の締結を要請。アメリカ政府には、臨界前核実験をオバマ大統領の掲
げる「核廃絶」に逆行すると批判した。
☆『脱原発』の言葉は、盛り込まれなかった。被曝者をこれ以上出さないと云うことは、原発を廃炉にすることなのに。それで
も、原発の「安全神話」を批判する言葉は、今まで聞いたことが無かった。これが、今後のエネルギー政策に活かされるよう切
に願う。
過ちを正しく学ばなければ、再びその過ちを繰り返す・・・自明の理だ。この平和宣言を受けて、「100ミリシーベルトまで大丈
夫だ」と言った福島県放射線健康リスクアドバイザーの山下俊一福島医大副学長が、原発をいまだに「社会に必要だった」と発
言をしている。政府や専門家達の不正確な情報で、避難出来たであろう人々が避難せず(できず)被曝させられたのは事実な
のに、それでも原発が必要だと言う。
放射線健康リスクアドバイザーは、その地域の人を被曝させないようにする義務があるのに逆に危険な線量の放射能値を福
島の人々に「安全だ」と話したのだ。
ヨーロッパ放射線リスク委員会(ECRR)と原子力機関(IAEA)が日本の公式データを基に福島県の近隣地域で今後発症す
ると予想されるガン患者の数を発表した。 福島第一原発から100km圏内では今後10年間に10万人以上がガンを発症する。
100~200km圏内では12万人以上となるそうである。(ECRRの報告書より)