【じごく耳】基本的人権は~現在及び将来の国民に対し侵すことのできない永久の権利として信託されたものである

国権の発動たる戦争と武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

IPPNWのアレックス・ローゼン医師の講演*続きです

2014年05月02日 | ☆ツブヤキ・つぶやき☆

 IPPNWのアレックス・ローゼン医師の講演『福島原発事故による健康被害ー小児科医の報告 Part2』文字起しの続きです。

☆この写真では、子供達が福島県の学校の庭で普通に遊んでいます。しかし、よく見るとマスクをして、放射性物質の埃が肺に

入るのを防ぎ、胸には放射線測定ガラスバッチをつけねばならない、それで、毎年、どの位の放射能を受けたのかを測るので

す。この報告を聴かれて、皆さんはこの人物のように かなりグロッキーになったことでしょう。

 私達は、個人として一人一人何が出来るのかを説明します。最も大事なのは、情報を集め現状を知り、それを理解する事で

す。そして、それを人に伝える事です。情報を拡散し、分かり易く説明する、友達や職場でこのテーマについて話す、このよう

に色々な集まりで多くの人達に知ってもらう、より多くの人々が、この問題に気付き意識が高まり、「汚染は大したことはない。原

子力エネルギーは、やはり必要だ。」というような、原子力業界の虚言に騙されぬことです。そして、次に大事なのは、そういう

人に批判的な質問をすることです。本当かどうか、根拠はどこにあるか、証明させることです。先日、福島県では、山下俊一の

ような人が、人々を安心させる為にやってきて、「笑っている人に放射能はやってこない。年100ミリシーベルトでも安全です。」

では、その人に批判的な質問をすると、「実際には、よく判らない。放射能はリスクの一つではあるが、生活する事自体がリスク

なんだからしょうがない。」等と言っています。

 更に、政治家とも対峙して、個々の問題や心配を訴えるべきです。これは、東京での脱原発デモの写真です。ドイツでは、エ

ネルギー転換が決定、しかも、二度も決定されたのです。それは、民衆からの圧力により実現したのです。政治家が原子力ロ

ビーと癒着していなかったからでもなく、原子力ロビーが弱かったからでもありません。民衆の圧力が非常に強くなり、政党が

れ以上、民衆の意思に逆らえないと気が付いたからです。これは、大変重要です。『危険な形のエネルギーを持ちたくない。』

という民衆の意思を政治家にぶつける事です。政治家に私達の意思を示す事は、日本のエネルギー転換に貢献することにな

るのです。

 私は、昨年の夏に初めて日本に行って、長崎から広島まで600キロを自転車で走り、原発事故の結果を説明しました。日本

は、太陽に十分恵まれています、ドイツよりずっと。風も十分に強い。それを自分の身体で体験しました。自転車で600キロも走

ったのですから。そして、水がたくさんあります。水力もあります。地熱もあり、実は、かなり多くの自然資源があるのです。でも、

日本人に質問すると、「日本には、エネルギー資源はない。」という答えがほとんどです。それは、間違っています。例えば、市

庁舎や家屋の屋根に太陽電池を置き、ソーラーパネルで自家発電している町々を見学しました。日本人は、個人が出来る事

について、どこか懐疑的に見ているように思います。例えば、ヨーロッパやカリフォルニア、中国等では、地方自治体や個人の

家屋が電気を自家発電することにより、エネルギー自治区となっている例が如何に多いか。エネルギー自家生産は、日本でも

同じように出来るのです。ある研究によれば、日本が必要なエネルギーの100%が再生エネルギーで補えるといいます。ただ、

その実現には、政治的な力が必要です。ドイツでは、個人が電力会社を変更することが出来ます。脱原発を自分で実行するに

は、例えば、電力を供給する会社から、再生エネルギーだけの会社に変更するのです。需要と供給の選択により、個人が原発

から離れ脱原発に貢献出来るのです。このような電力の自由化が他の国でも日本でも必要です。「石炭・原子力・ガス発電から

脱したい!」「環境に良い、水力・風力・太陽光よる電力を使いたい!」という声を集団で上げるのです。エネルギー節約・効率

改善・再生エネルギー、これが、三つの重要な項目です。もし、「原発がなくなると、電力が足りなくなってしまう。」と言われても

それを信じてはいけません。それは、ドイツでも日本でも同じです。勿論、私達は、エネルギーを必要としています。エネルギ

ーを節約する必要はあります。将来、エネルギー使用量を減らす為です。でも、原発は必要ありません。ドイツでも日本でも同

じです。

 さて、この写真は如何でしょう?ここに写っているのは、福島の子供達です。彼らが年に1~2度、沖縄で休暇を過ごせるよう

に組まれたプロジェクトでの写真です。そこでは、放射線やストレスから解放されるのです。未だ、解決されず、これからも続く

汚染災害からの解放なのです。このプロジェクトは、シュリューターマン・ヨウコ氏を中心とするドルトムント独日協会が可能にし

たもので、これによって、福島の子供達は、ようやく再び笑顔を取り戻し、砂浜を走り、海で泳ぎ、その海で採れた魚や貝をバ

ーベキューで焼いて食べることが出来たのです。マスクを付けずに自然の中で遊び良い空気を吸い、そして、毎日、放射線測

定器を付けずに学校へ通い、原発を忘れて過ごせたのです。

 世界から原発をなくし、核エネルギーを使わぬ世界を実現する為に、一人一人が、現実的に何か出来ることを行いましょう!

と呼びかけているのです。ありがとうございました。

*福島原発事故による健康被害ー小児科医の報告 Part2

http://www.youtube.com/watch?v=1GWSP0_eoMQ

 


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